忘年会幹事と得意分野

大きな肩の荷がおりた。

所属する部署の忘年会の幹事を任されていた。そのミッションが本日(昨日か)終了した。部署の社員だけではなく、お偉方や他部署社員も含め、総勢30名弱のイベントであった。

結論から述べるなら、成功と言ってよいと思う。普通の居酒屋ではなく、レンタルキッチンスペースを借り、お酒・料理は自分たちで手配。企画もありのてんこ盛りの会であったが、大きなトラブルもなく、それなりに盛り上がることもできた。終わった後にやり切った感もあったね。

飲み会幹事には、仕事のエッセンスがつまっていると言われる。メンバーの選定から始まり、企画コンセプトの策定、スケジュールを引き、タスクを抽出する。不足の事態への対処を考え、スムーズに工程が進捗するよう管理する。そして、当日の司会で喋りのアウトプット能力も必要とされる。

今回、普段の仕事ではない、幹事仕事を担って分かったことがある。上記で羅列した要素の中で、僕が相対的に人より優れている傾向があるもの。それは、「喋りのアウトプット能力」だ。

もう少し、解像度を上げて表現すると、「現在」発生している状況、関係性、理屈を即時性をもって頭で理解し、そのうえで、「これから」何を発言すると、人がどのような感情を持ち、状況がどのように変化するのか。この一連の流れを、さほど苦を感じることなく、スムーズに履行することができる。少なくとも偏差値50は超えているのではなかろうか。

今はもうお亡くなりになられている、任天堂元社長の岩田さんは「自分はそれほど苦労した感覚がないのに、まわりから感謝されること。それが自分の得意分野」と述べていた記憶がある。まさに、今日の僕も、忘年会終了後に「今日はよかったよ!」と多数の人に声をかけてもらったが、実はさほど頑張った感覚はない。思うがままに、喋って進行していただけだ。

この能力をもう少し生かせる環境を自分でつくらなければいけないね。今いる場所から動くだけが選択肢ではなく、自分で環境を用意することだってできるのだから。得意のフィールドを自分で用意してしまう。セルゲームのリンクを自分でつくった完全体セルのように。(突然のドラゴンボール)

会自体も滞りなく終了し、自分の得意分野についても思考の機会を与えてくれた幹事仕事。受けてよかったね。最初はもちろん嫌だったが。最後に、宮崎駿がいつかのドキュメンタリで言っていた言葉を記載して今日の日記は終わりとしよう。

「世の中の大事なことは大体めんどくさい」

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