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Pauper EDHデッキを作ろう「番外編 Pauperオースブレイカー(誓い破り)で遊ぼう」

はじめましての人は、どうぞよろしくお願いします。
既にご存じの方は、お世話になっております。
PauperEDH 流行らせたいおじさんの魚野メメです。

今回は自身の管理しているディスコード対戦サーバーで2022年8月に開催されたPauperオースブレイカー(誓い破り)イベントについてふれたいと思います。
(一部サンプルが残っていたので、サンプルレシピを掲載しています)

※注意※
当記事では
①統率者がコモンかアンコモンであれば伝説のクリーチャーに制限しません。
②パウパーの禁止カードも使用可として扱います。
③コモン1もコモンとして扱います。



Pauperオースブレイカー(誓い破り)って何ですか?という方へ


まずはオースブレイカー(誓い破り)についてざっくり説明させていただきます。

①プレインズウォーカーを統率者のように扱い、統率者領域に置きます。「統率者に出来る」という表記が無くてもかまいません。この統率者領域にいるプレインズウォーカーがオースブレイカー(誓い破り)です。

オースブレイカー(誓い破り)はトレードマークの呪文(旧 刻銘呪文,任意のインスタントもしくはソーサリー)という必殺技をもっていて、オースブレイカー(誓い破り)をコントロールしているときにだけ統率者領域から唱えることが出来ます。トレードマークの呪文(旧 刻銘呪文)はデッキ作成時に選びます。

③トレードマークの呪文(旧 刻銘呪文)は統率者領域から唱えられ、解決に際して問答無用で統率者領域にもどります。バイバックなどで手札に戻すことはできません。唱えるたびにマナコストは2ずつ大きくなっていきます。オースブレイカー(誓い破り)の固有色の影響を受けます。色が合わないものはトレードマークの呪文(旧 刻銘呪文)にできません。

オースブレイカー(誓い破り)と刻銘呪文合わせて60枚のシングルトン(ハイランダー)構築、ライフは20で行われます。

これをオースブレイカー(誓い破り)とトレードマークの呪文(旧 刻銘呪文)はアンコモンまでOK、他はコモンで組もうというのが当対戦鯖のPauperオースブレイカー(誓い破り)です。

※禁止カードは通常オースブレイカー(誓い破り)準拠ですが「太陽の義士、ファートリ」のみ追加で禁止としています。理由は後述。


Pauperオースブレイカー(誓い破り)+トレードマークの呪文(旧 刻銘呪文)の組み合わせ例の紹介

今回の記事では、オースブレイカー(誓い破り)とトレードマークの呪文(旧 刻銘呪文)の組み合わせ例についてをいくつか紹介します。当対戦鯖で参加者さんが使用されていたもののご紹介となります。

全てのアンコモンプレインズウォーカーを網羅しているわけではありませんが、おもしろそうだと思ったらぜひ試してみてください。


「石の嵐、ナヒリ」+「ボロスの魔除け」

装備品にまつわる能力と除去
臨機応変な対応が可能

装備品と相性の良いプレインズウォーカーナヒリと「ボロスの魔除け」。

「ボロスの魔除け」は元のコストが軽いので、対戦中何度かキャストできるでしょう。主に対戦相手への押し込みに使われますが、防御的な使い方として破壊不能付与があります。全体除去にスタックして、自軍のクリーチャーだけ破壊不能を付与する立ち回りは「ボロスの魔除け」の強みです。

クラーク族のシャーマン等、マナをかけずに全体除去するカードであれば、刻銘呪文を唱えるのが3、4回目とかでもキャスト出来たりします。

※自分で組んでたのが残ってたのでサンプルレシピを載せておきます。
 現環境での改良の余地が大いにあります。


「敬慕される炎魔導士、ヤヤ」‎+‎「弱者粉砕」

火力呪文を強化
予顕は出来ないが、墓地にクリーチャーを残さない

‎ヤヤの能力で「弱者粉砕」が全体3点除去に化けます。「弱者粉砕」はクリーチャーの再利用を許さないのが良いところです。

ヤヤで強化できる全体除去は軽さを重視した「紅蓮地獄」だったり、打ち消されず、本体にもダメージが飛ぶ「火山の流弾」だったりと選択肢に幅があります。「焦熱の連続砲撃」にしてクリーチャーを海賊にまとめたりすることで自分だけ被害を避けるというのもおもしろそうです。


「群衆の威光、ヴラスカ」+「貴重な発見」

プレインズウォーカーへの接死…みたいな…
「新たな芽吹き」でもいいけどフレイバーもこだわりたい人に

トレードマークの呪文(旧 刻銘呪文)で何でも使い回せるので「ケイヤ式幽体化」で何度もヴラスカ本人を守ったり、器用な動きが出来ます。

ヴラスカの出すトークンにはプレインズウォーカーへの接死のような能力がついてますので、オースブレイカー(誓い破り)ではかなり厄介なクリーチャーとなります。「ヴィリジアンの長弓」は見かけたら即破壊しましょう。


「混沌の船長、アングラス」+「錬金術師の贈り物」

2回起動で4/4威迫
1マナと軽いので、複数回キャストも無理ではない

「壊疽のゾンビ」や「墓所のネズミ」「クラーク族のシャーマン」等の全体ダメージ能力のクリーチャーに接死を付与すると、サイズを無視して盤面リセットすることが可能です。

マナに余裕があるなら、絆魂のモードも使っておくと、ダメージを与えた分の大量回復が見込めます。ファッティ過多の盤面だと重宝します。

盤面を更地にした後に動員2を起動するのも良いです。その場合はアングラスで付与される威迫がかみ合って、ダメージを通しやすいことと思います。

※これも自分で組んでたのが残ってたのでサンプルレシピを載せておきます。


「群れの声、アーリン」+「夜の群れの雄叫び」

出てくる狼が大きいこともあり、重量級なコストと初期忠誠度
単純計算で3/3が7体…

ランパン戦略に非常にかみ合った組み合わせです。アーリンをキャストするために森を伸ばすと、続く刻銘呪文で出てくる狼の数がエライことになります。3/3が7体とか地獄です。

土地が延びれば盤面を蹂躙出来るパワーがあります。アーリンを生かしておくと危険な為、出た瞬間に集中砲火をよく受けていました。


「覆いを割く者、ナーセット」+「意外な授かりもの」

私以外はカード引いちゃダメ!
1枚だけだったら君も引いてもいいけど、持ってた手札は全部捨ててね!

自分以外のプレイヤーは手札を全部捨てさせて、1枚だけ引き直すという、非常に理不尽な組み合わせ。

合計しても計6マナと軽い為、マナ加速から早々に決められる可能性があります。決まってしまうと周りは手札1枚で戦うことを強いられる為、ヘイトが集まること請け合い。

さっさと勝ち切らないと集中砲火で沈められます。

※これも自分で組んでたのが残ってたのでサンプルレシピを載せておきます。


「崇高な工匠、サヒーリ」+「物読み」

アーティファクトトークンがわらわら…
親和をもっているのでサヒーリの能力で出るトークンもコストを軽くしてくれる

所謂、統率者税も親和でコストが軽くなるため、サヒーリがいるとすごい勢いでカードを引きながら盤面に飛行機械を並べることが出来ます。

隣に「エーテリウムの紡ぎ手」がいると更にトークンが増えるので青マナが捻出できる数×2枚カードが引けます。そのまま飛行機械で殴っても良さそうですし、何かしらのコンボにつなげても良さそう。

ちなみに、サヒーリの能力で「エーテリウムの紡ぎ手」をコピーすると更にトークンが増えるのですが「ファイレクシアの供儀台」と「プリズマイト※代用有」で青マナも捻出できるため、ライブラリーを引ききることが出来ます。


「暴君潰し、サムト」+「巣穴からの総出」

起動型能力と常在型能力がかぶっていて、当初人気のなかったサムト…
最高の相棒を得た!

サムトは常在型能力で速攻を付与しているので、起動型能力の方で付与される速攻には正直あんまり意味がない。「腰が腰痛」とか「頭痛が痛い」とか言っちゃうタイプの人がデザインしたのかと思ってしまうプレインズウォーカーでした。

ただ、速攻はやっぱり偉かった…。

「スカークの炭鉱者」→「暴君潰し、サムト」→「巣穴からの総出」と唱えて行くと、ストーム込みで6体のゴブリントークンが出てきます。ゴブリントークンを「スカークの炭鉱者」で赤マナに変換すると「巣穴からの総出」を再度唱えることが出来ます。唱えなおすたびにゴブリントークンが2体増えていく為、最終的に無限のゴブリンがサムトの速攻付与で殴りかかってくるわけですね。

ちなみに「スカークの探鉱者」は「ゴブリンの女看守」でサーチ可能です。

※これも自分で組んでたのが残ってたのでサンプルレシピを載せておきます。


「太陽の義士、ファートリ」+「塔の防衛」

常在型能力がシンプルに強い&着地が早い&初期忠誠度が高くて固い
2マナで撃てるインスタントで実質+5/+5

当対戦鯖で早々に「太陽の義士、ファートリ」が禁止になった理由です。

タフネスは比較的雑に配られるため、防衛をもたない壁役クリーチャーが軒並みエースアタッカークラスに化けます。「羽ばたき飛行機械」が0マナ2/2飛行になったり、「ファイレクシアの歩行機械」が0マナ3/3になったりと、壊れっぷりが際立ってます。

挙動が早く、リセットもダメージ依存の環境下なので、3vs1でも勝負にならないとの理由から早々に鯖内禁止と相成りました。合掌。


最後に

どうでしょう?興味はもっていただけたでしょうか?

Pauperオースブレイカー(誓い破り)でなくても普通のオースブレイカー(誓い破り)もおもしろいと思いますので、興味をもたれた方は遊んでみてください。

余談ですがPauperオースブレイカー(誓い破り)を企画するにあたって、アンコモンプレインズウォーカーに+能力がないのが気にかかって、何かしらの+能力をもたせることを検討しました。が、結論から言うと杞憂に終わりました。

リキャストさせないためにプレインズウォーカーを敢えて倒さない、といったプレイングであったりと、かえって遊び方に幅が生まれた気がします。

PauperEDHも、オースブレイカー(誓い破り)も割とプレイヤー人口の少ないフォーマットであるとは思いますが、やってみるとおもしろいので少しずつでもプレイヤー人口が増えてほしいなぁと思います。

気が向いたら、その内、Pauperヒュージリーダーズについても書くかもしれません。ではまた。


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