z24-120mm買った話(2022.5.11加筆)

フジ機ユーザー時代に16-80mm/f4を愛用していたのもあって、ニコンのz24-120mm/f4 Sを買った。わたしがニコンに移行した時にはもうロードマップに載っていたので、とても発売を待ち望んでいたレンズだった。

このレンズは、一言で言えば最強なのである。
高倍率ズームだし、画質も良いし、めちゃくちゃ寄れるし、フルサイズズームレンズの割にはそこまで高くないし、当然のように防塵防滴。そしてコントロールリングとFnボタンも付いていて隙がない。非の打ち所がないとはまさにこの事。優れた高感度耐性のお陰でf4でも躊躇なくシャッタースピードを稼げるz6とこれ1本で器用万能。レンズ沼を卒業してしまいそうだ。

実際、何回か持ち出して出かけたことがあるが、Z6とこのレンズだけで荷物が済んでしまうので、「出かける時には事前に持ち物を準備しておきたい派」のわたしは荷物が少なすぎてソワソワしてしまう程だ。

良い写真を撮りたいと思うと、やはり優れた被写体、優れたタイミング、優れた画角で撮るというところにたどり着くと思う。
解像力や収差、ボケの綺麗さなどが写真の良し悪しに影響するなら、昔の写真は全てゴミという事になってしまう。

そういう考え方をすれば細かな画質の良し悪しより、最適な画角、最適なタイミングを逃さない事に特化したズームレンズというものが生まれたのも当然だと思うし、技術の進歩でより高画質に、高倍率に進化するのもまた当然のことだろう。(でも、例えばカールツァイスの単焦点のように息を呑むような写りを等倍に拡大してニヤニヤするのもそれはそれで楽しいことである)

それに、このレンズの優れているところは汎用性の高さだけではない。ボケが比較的綺麗なのだ。
最近のレンズは絞り開放での解像力重視で非球面レンズが多用され、いわゆる「年輪ボケ」「ボケの輪郭」が出やすい傾向にあると思う。わたしは一時期z50mm/f1.8Sを使っていた時期があるが、あのレンズの解像力は評価できるものの、有体に言えば最も気に入らないところは玉ボケの輪郭がくっきりしてしまうところと口径食の出やすさだった。
しかしこのレンズは非球面レンズを幾つか使われているにも関わらずそういった傾向は無い。良く補正されているのだろう。120mmで35cmまで寄れば最大撮影倍率は0.39倍、それなりにボケ表現ができるどころか、マクロ的な撮影をするならある程度絞った方が良い程だ。そんなレンズでボケが綺麗というのは素晴らしい。手放しで新発表のレンズの購入ボタンを押せたのはこのボケの綺麗さが一番の要因と言っても過言ではないかもしれない。

これを持ってはやく旅行に行きたい。今年は生活の方も安定してきたので、廃線になる前にと夏と冬、例の如く鈍行旅で北海道に行くつもりだ。待ち遠しい。

最後に試し撮りしてきたものを。天気が悪い。

(ビネット補正がおかしな事になってるのでそのうち直したものに差し替える。capture one expressだとレンズの周辺減光プロファイルを読み込まないのなんで…)

追加の作例

追加作例

ちなみに、カラープリセットは以前記事でも書いたような気もする富士フイルムのフィルムシミュレーション「クラシッククローム」を基に、Zシステムへの移植とわたし好みの味付けをしたもの。名前は「nanocochrome」とでもしようか。

レンズ沼、卒業してしまう…

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