25の夜

会社の先輩に誘われ参加した飲み会。3対3の所謂「合コン」。安い居酒屋、当たり障りのない会話。普通、ただただ普通、無味単調な3時間。

先輩に誘われた手前、先方を無下にすることもできず、3人全員に御礼のメールをいれる。全員から返信はあったものの当たり障りのない文面から、「これっきり」な様相を呈していた。合コンにありがち、いつもの事、とその時は思っていた。

季節は春。ゴールデンウィーク中の5月3日。祖父が亡くなり、家の中は慌ただしさと悲しみに包まれていた。そんな最中、1通のメールが届いた。先日の飲み会メンバーの1人だった。

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