羨ましさが消えない

ポッドキャストを聞いていて当たり前に聞こえたフレーズに時間が經ってから違和感を持った。「人間には二種類いる。米が送られてくるやつと買いに行くやつだ」という、都市生活者の恨み言めかした冗談(冗談めかした恨み言)で、米が送られてくる側の人間としてはハハハと笑つて聞いてられたが、よくよく考えてみるとそうでもない。その人は首都圈で生まれ育ったようで、高校の頃から下北沢に演劇を觀にいってたそうで、そんなのド田舍の暮らしでは経済的に旅行規模なわけでできないから、できないことを当たり前に享受してるんだから羨ましくて仕方ねえわと、そんな恵まれた環境に育っていながら重い米袋を頻繁に買うくらいどうってことないだろと、思ってしまった。田舎には図書館だって限られた本しかないし、でかけていけば普通の本屋はあってもジュンク堂みたいな大きな本屋はないし、古本屋なんかゼロ。レンタルビデオ屋も遠いし。今はアマゾンで本は買えるし、配信で映画は見られる。とても便利になった。でも演劇は都会の文化なのよね〜と悔しい思いをしたのを思い出した。米も配送にすれば重いものを担がなくてもいいわけで、演劇だけは格差として残ったように思う。あと美術館とかか。

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