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雨男の憂鬱

私は雨男である。

予定通り雨である。しかも台風を連れて・・・
搭乗予定の飛行機は欠航・・・

最近は奇跡を起こせることから、雨神様とも言われてしまっている。
妖怪アメフラシと言う噂もあるが…

それは兎も角、たまには晴天に旅行したいんだよ!!

だって、晴天の方が気持ちがいいじゃん!

前から旅行の計画してて、直前まで晴れてて、当日雨ってどういうことだ!

天気予報では今日は快晴って言っておきなから、自分の行き先は雨が降るってどういうことだ!

以前にも書いたが、親父も雨男で一緒に札幌に行こうとしたら、札幌市全域に大雨特別警報が発令されてしまうってどういうことだ!

最近は威力が増したらしく、台風を連れて来れるようになってしまった。
お陰で飛行機は欠航となってしまったではないか・・・

たまには晴れの日に旅行がしたいんだよ!

なぜだ?


ひとつ思い出したことがある。

昔、小学生の頃は夏休みになると、よく目の前の海で遊んでいた。
地元福井若狭町の日本海は透明度が高い。



夏の日差しの強い太陽、水中眼鏡をかけて透明な海に潜ると、海中に届く日差しとそれに照らされる海藻の輝きが目に飛び込んでくる。

岩影にはサザエやウニ、小魚が潜んでいる。
波の動きにあわせてゆらりゆらり…

人間で言えば、晴天に静かな自分んちの庭で、誰にも邪魔をされずにハンモックで気持ち良く揺れている状況だろう。


その中に、アメフラシも岩影でゆらりゆらり。
他の生物にはないユーモラスな形に興味をもったのか、棒でつついて遊んでいた事があった。

アメフラシは外的から攻撃を受けると、体から紫色の液体を放出して、防御しようとする。
怪しげな色である。

なにっ? アメフラシを知らない?

アメフラシは、沿岸に生息する体長20センチ程の貝類に近い軟体動物である。
拾い上げると水で膨らませた風船のような柔らかさである。
つつくと紫色の体液を出し、敵から防御しようとするが毒性はない。

が、いじめると雨が降ると言われている。
また、食べる地域もあるらしい。

今思えば、のんびりと岩影で平穏に生きていたところに、突然棒でつつかれ、もてあそばれて迷惑なことだったろう!
食べられるのなら諦めも着くだろうが、棒でつつかれるだけって、アメフラシにとって何処に怒りをぶつけていいのだろうか…

俺にか?
俺は、アメフラシの霊に呪われたのか?

何かイベント事となると、高い確率で雨が降る…
この運命を変えることが出来きないとしたら、せめて砂漠に雨を降らせたい!
世界中の干ばつと食糧難を解決できるかも知れない。
これは世界貢献できるすごい能力だ。

雨男にはそれくらいの希望しか残されていない…

しかし翌日、台風は通りすぎた。
北海道上空は、爽やかな青空だ!
気持ちいいフライトだ!

雨神様でもいつかは晴れる・・・

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