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【高速出産】マナティ出産体験記🐬

かけがえのない瞬間、
瞬間風速では人生一の壮絶体験
そんな出産体験を綴ります。

人生初めての出産について記録として残したいと思います。
母子健康で出産できたので、今後は妊娠、出産、その後についても少しずつ書いてこうと思っています。

※これから出産を控えている方は少し痛々しいので、 控えたほうがいいかも?しれません。念のため

登場人物


マナティ=お腹にいるときの赤ちゃんの愛称でした
ハムハム=夫の愛称です(笑)

人生初めての出産は突然に


本陣痛(?)から出産まで、約4時間弱の高速レースでした🏃‍♀️

予定日は10月16日、本陣痛は10月8日。
3日前の検診では子宮も開いておらず、マナティも降りてきていないのでどんどん運動してください。と言われていた。
「来週は出雲駅伝も、箱根駅伝の予選会もあるから忙しいね」なんて、出産前夜の就寝前に夫と話をしていました。

本陣痛はキタ

前駆陣痛で、夜中病院に行ったけれどまだ子宮も開いてない状況だったため
一時退院。

家に帰りほっと朝食
マナティも安心したようだ。
冗談言いながらハムハム、母、妹と朝食をとる

※前駆陣痛・・・本陣痛前のリハーサルのようなもの。子宮の収縮がおきているらしい。前駆陣痛から直ぐに本陣痛になる場合もあるが、数日後に本陣痛が来る人もいる。

「散歩前にお昼寝するかー!」と言って、ハムハムと仮眠をとることに。
朝2時くらいから前駆陣痛で起きてたから相当眠く、起きていられない。

11:30(50“)
11:40(40”)
11:50(50“)
12:02(60”)
12:11(50“)
12:17(50”)
12:25(40“)
12:36(65”)
12:49(50“)
綺麗に10分間隔で強めの陣痛が始まった。あれ?これ陣痛かも?

12:40 下田産婦人科へコール
陣痛が定期的に1時間続いたので電話した。
お産は明日になるかもしれないが、一応きてください。と言われ入院のため、病院へ向かう。

13:15 診察
子宮口2cm開いている
マナティも降りてきてるとのこと。
おしるしあり
「早ければ今日19時とか?出産になるかもしれません」
そういわれて、ハムハムは一時帰宅。
(コロナウィルスの影響で立会いは出産直前のみになっていた)

私:
「陣痛が痛い、イタタ。昨日の夜とは明らかに違う痛み。うー
歩くのもやっとだ」

13:30 点滴:促進剤

私:
「鼻から息吸ってくちから吐く」

13:40
💉和痛お注射
💉ステムセル用(臍帯血)の採血

13:55 子宮口8cm
分娩室へ移動
痛みの間隔が短い。
徐々に声上げないと耐えられない痛みになる。辛い
痛過ぎて、どうしようもない。本当どうしようもないもがき苦しむ。他に表現が無いくらい
息が短くなっちゃうが、助産師さんからゆっくり吐いて!と言われる。
(叱られる)

「赤ちゃんに空気を送れるのはお母さんだけだよ!」と言われる。そうだそうだと思って頑張るが、キツ過ぎて半泣き。叫び、叫ぶしかない

横向きたいけど、横むくと赤ちゃんの心音が聞こえづらくて危険なので上を向くしかない。

ぴぴぴっと変なアラームが鳴るたびに、
「赤ちゃん大丈夫?」という心の声が漏れる。
知里も死ぬほどきついけど、
赤ちゃんが死んじゃったらダメだ。がんばる

担当の助産師さん超冷静、目が本気。信頼できる
でもこのヤロー痛いんだーっと思ってしまう

そばで手を握る助産師さん、「もうすぐ会えますよ」励ましてくれる。
励みになる。
酸素マスクつけられる。

14:30? 子宮口全開
いきみ開始。いきみ方は上手。とっても順調
とにかく押し出す、息止めるのは得意だから役に立った。
陣痛くるごとに1-3回いきむ
痛すぎるけどいきんでると気が紛れる
力技なら得意だ。耐えるより、迎え撃つ方がラク

14:40? 自然破水、びしゃー

ハムハムも立ち合いで手を握ってくれる。
顔をちゃんと見れないけど、ちゃんと居てくれる。
直視できないくらいぐったりだけど、存在を感じる。
もうちょっともうちょっと

15:05 出産!
大きなうんちがでる感覚でマナティ🐬登場
おぎゃー
「え、本物?これ本当?」男の子です!
ハムハムとの間にほかほかのマナティ。
まだ夢見心地。これ、現実????
ハムハム泣いてる。わたしも泣いちゃう

15:30? 胎盤摘出
正直ここは記憶がない。和通の注射で眠くなったからか?

マナティお風呂の後🛁
ハムハムと一緒にしばらく過ごせる時間

産んだ後知らぬ間に眠ってたみたいだ。
ハムハムがマナティの頭を支えて、
おぎゃおぎゃ泣いてる横顔をみる。
それを観ながらハムハムが知里のことを気遣ってくれる。
すごいね、本物のマナティだね。
(「あっマナティって呼んじゃった」)

もっとずっと一緒にいたいけど、
ここまでということでハムハムとマナティ退室

結構出血が酷かったようだ。

意識が戻ってきたが、
急な吐き気。嘔吐する。

少し落ち着いて、病室に移動
夕飯を出されたがそこまで食欲はない
でも痛み止めとかのお薬飲めるから頑張っておにぎりだけ食べた。

助産師さんがきたタイミングで
せっかく飲んだお薬も、おにぎりと一緒に吐く。

トイレまでは一人で歩いていける。
ヨシヨシ

「母想いの息子」

陣痛も自然に来ており、
赤ちゃんも迷わず綺麗に降りてきてくれたらしく
初産にしては、超スピード出産だったそう。
母想いの息子である。

それもあって出血が多く、出産後は貧血っぽくなっていたようだ。

わたしも兄弟の中ではスピード出産だったけど
マナティには全く勝てなかった。

脚の速い子になりそうだ。
いや、速くなくても元気で自分らしく生きていればそれだけでじゅーぶん!


「妻想い、立ち合いへ(リアルに)走る夫」

あまりのスピード出産で、
入院直後に帰宅したのにも関わらず、
自宅に着くとすぐ病院から、呼び出し連絡があったそう。
「15分でつきますよね?!子宮口が8cm開いているのですぐきてください」

急いで妹の車に飛び乗って病院に向かうも渋滞。
既に出発から15分経っている。
やきもきやきもき。

これじゃ間に合わないかもしれない。
渋滞の中、車を降りて走って病院へ急ぐ🏃‍♂️
汗だくと焦りでワタワタしながら無事間に合う

最後一緒に立ち合い出産👶

お父さん、走って駆けつけてたなんて
知らなかったよ。ありがとね、だいすき!

母になる


正直言って、まだまだ出産した実感すらなかったりします(笑)
これから沢山大変なこと、楽しいことがあって徐々に親になる実感があるのか、ないのか。

出産報告をした昔の会社の大先輩より頂いた言葉をここに
残したいと思います。

母たる貴方に言いたい事があります。お子様はかわいい。宝物だ。愛おしく尊い。しかし母親はある意味「過酷」だ。悩んだり、苦しんだり、イライラしたりもする。
もしかしたら、大事な我が子を「疎ましく」思ったりもするだろう。そして、貴方はそうした自分を許せず、責めてしまうだろう。いやいや。怒りたければ怒ればいい。イライラしたら、「あーもー」と絶叫してもいい。そして、なり振り構わず助力を求め、少しでも楽になりなさい。自分を許してあげなさい。醜く、ひどく不機嫌で、おおよそ自分の理想とは違う自分を許してあげなさい。貴方が、貴方の呪縛から解放され、笑顔になる事が大事です。良い母親になろうと、努力する必要なんか無いからね。愛しい我が子と共に過ごし、我が子を抱きしめ続ければ、それでもう、良い母親なんですからね。それ以上は「おまけ」と思っていた方がいいよ。

私のことをよく分かって、こうして言葉をくださって胸に突き刺さる。
「よい母」の前に、私は一人の人として自分が満足した人生を変わらずに探していきたい。
それが難しいこともあるかもしれない。
簡単ではないと思う。

でも、今そう思うことがまず大切なのだと思う。


お母さんへの想い

お母さんってすごい。

こんな瞬間が今も世界中で起きている。

何となく当たり前のことのように日常は流れているけど、
こんな奇跡みたいな瞬間が毎日あること、信じられない。


うちのお母さんはスーパースーパーすごい!
ありがとうありがとう!って気持ちになった。
知里も兄ちゃんも、妹も死ぬ気で産んでくれてありがとう。
感謝の気持ちを伝えた。

同じように信じられない、命をかけた瞬間を過ごして、
でもその記憶は私たちには無くて。

今まで、母さんを傷つけるようなことを言ってしまったり、
心配をかけることを沢山したり、
それでも、これまでずっとそばにいて無償の愛を注いでくれた。
今でも当たり前のように心配したりしてくれる。

全然当たり前ではないはずなのに、私はずっと当たり前のように生きていたんだと深く実感。

「本当にいつもありがとう。私たちを産んでくれてありがとう。」
心の底からそんな気持ちが出た。

退院した日。
恥ずかしいけど、大きなハグをした。
「頑張ったね」そういって、背中をぽんぽん叩いてくれた。
お母さん、ありがとう。

お母さんもこれで、おばあちゃんの仲間入りだね。
お母さんの子どもがさらに子どもを産んじゃった
本当にすごいことだ!

お母さん大好き!!

終わりに

一年前は、まさか自分が出産しているなんて想像もしていなかった。
そんな私が出産した記録と、感じたことを書いてみました。

立ち会ってくれた夫と後日話していた。
「あんな痛みに耐える姿、見たこともないし、見ていて辛かった。代わってあげられるなら、代わってあげたいと思った。でも目を離しちゃダメだと思った。」
そう言ってくれて凄く嬉しかった。
痛みは共有できなくても、同じ瞬間を共有して、
これからもずっと一緒にやっていきたいと思った瞬間でした。

普段はなかなか会えない友達にも、
私の近況報告として届けばいいな。そう思います!







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