記事を大量生産しなくてもいいコンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングという言葉も、割と最近は一般的になってきたようでうれしい限り。
コンテンツマーケティングに取り組む企業が増えていたり、コンテンツマーケの重要要素でもあるGoogleのアップデートなんかもあり、有効といわれる手法・戦術はちょいちょい変化していく。
それこそ、3~4年前にやっていた、キーワードプランナーで出したキーワードで記事を大量生産するやり方なんてやってたら、むしろペナルティの元凶になりかねない。
では、2020年時点でどんなやり方がベストなのだろうか?
①「入口」と「出口」を考慮したコンテンツ設計
まず、コンテンツを手当たり次第に大量生産するのはやめましょう。その代わりに、入口と出口をしっかりと設計することで、極力少ないコンテンツ(テキストコンテンツ)で最大限の効果を出すことが求められています。
そもそも、コンテンツマーケティングの目的って何でしょうか?SEOで検索順位を上げること?サイトの流入を増やすこと? 違いますよね。これらはコンテンツマーケティングにおいてとっても重要なことですが、コンテンツ“マーケティング”である以上、マーケティングの効果が必要です。
具体的には、
・ブランディング
・ソートリーダーシップ
・コンバージョン(B2BならばリードGen)
とかですね。
そして、特にコンバージョンの獲得においては、「入口」「出口」が重要になります。
◆入口・・・検索やメルマガなどで、最初にランディングするページ
◆出口・・・コンバージョンを達成するページ
です。
このときにコンテンツ設計するコツは2つ。
①既存のコンテンツを「入口」にして、新たに「出口」を作る
既にサイトの大黒柱になっているコンテンツや、検索流入が多いコンテンツがある場合は、それを「入口」として活かします。
そのコンテンツの続編を作るようなイメージで、ホワイトペーパー(EBOOK)を設置するやり方です。もちろん、「入口」コンテンツからの導線を忘れずに。
②既存の「出口」から逆算して「入口」を設計する
既にEBOOKや定番セミナーのような「出口」がある場合は、その出口に誘導するような「入口」を作ります。
EBOOKやセミナーのページは、GOクエリでない限りは検索流入は見込めません。メルマガや広告などPush型のアプローチか、他のページにランディングしたユーザーが回遊するのを待つしかありません。
サイト流入からの一般的なCVR(コンバージョン率)が約2%程度なので、まぁ、なんつーか奇跡を待つようなやり方になってしまいますね。
ではなくて、そのCVポイントに誘導するようなコンテンツを恣意的に作ることで、CVRを向上させるやり方です。
もし仮にそのEBOOKやセミナーに検索で流入するとしたら、どんなKWがあり得るだろう?という発想をすることで、「入口」コンテンツを企画設計します。
②リンクジュースでカテゴリーキーワードの強化
リンクジュースというのは、サイト内外の発リンク・被リンクによってSEO効果を受け渡す施策のことです。
また、カテゴリーキーワードとは、各々のコンテンツの傘になるキーワードの塊のことです。(下図参照)
例えば、B2Bマーケティングに関するサイトの場合、親キーワード(SeedKW)は「B2Bマーケティング」になります。
その1段下のカテゴリーキーワードは、例えば「サブスクリプション」「カスタマーサクセス」「SaaS」あたりでしょうか。
そしてのその下には、各カテゴリーごとに2~3語掛け合わせのキーワードでコンテンツをためていきます。
さて、「リンクジュースでカテゴリーキーワードを強化する」とはどういう事でしょうか。
上記の図でいうところの、「子キーワード」と「カテゴリーキーワード」を内部リンクで結びあうのです。
カテゴリーキーワードを使って、柱になるコンテンツを作ります。しかし、その柱コンテンツだけで検索上位を獲ることは難しいので、それを支えるための『縁の下』コンテンツを作り、相互に内部リンクで結びましょう。
こうすることで、カテゴリーキーワードでも子キーワードでも検索上位を獲りやすくなるのです。
③キーワードドリブンではない「面」のSEO
面のSEOという考え方があります。これは、様々なロングテールキーワードで検索上位を獲りきってしまおうという考え方です。
ちなみに、面のSEOがあるという事は、点のSEOもあります。点のSEOは、いわゆる従来のコンテンツSEOのことで、対策するキーワードを1つ選び、それに対応するコンテンツを作り、そのキーワードで検索上位を目指すやり方のことです。
先ほどの『②リンクジュースでカテゴリーキーワードの強化』のところで、カテゴリーキーワード・子キーワードを説明しました。これらのすべてのキーワードで検索上位を獲ることができれば、あなたのサイトはユーザーに対して価値提供できるあらゆる言葉で検索上位を獲ることが可能となります。
面のSEOに関しては、こちらの記事でも詳しく書いてますので、よろしければご一読くださいませ。
関連記事:BtoBサイトのSEOはこう変化した!「点」のSEOと「面」のSEOというお話
まとめ
いかがでしたでしょうか?
①「入口」と「出口」の設計
②リンクジュース
③『面』のSEO
これを意識するだけで、記事コンテンツを100記事も200記事も作る必要はなくなります。
特にB2Bマーケティングにおいては、オウンドメディアの更新止め時 をいつかは意識しなくてはなりません。
上記3点を知ってさえいれば、おのずと止め時もわかるようになるはずです。
必要最低限のコンテンツで最大の効果を出していきましょう!
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