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「Googleが掲げる10の事実」を独自の解釈でSEOの真実を探る

Webコンテンツを作るときや、SEOを考えるときには、Googleの存在を無視することはできません。というか、SEOなんてほぼGoogleの掌の上での順位争いみたいなもん。

でも、みなさん、GoogleのHPって見たことありますか?
google.co.jpの中に、いわゆるコーポレートサイトがあります。
主なURLはabout.googleですね。

このabout.googleには、昔「googleが掲げる10の事実」というコンテンツがありました。
このコンテンツは、googleのトップページから容易にたどり着くことができたのですが、今はなかなかたどり着くことができません。
いまは(2019年10月現在)は、https://www.google.com/about/philosophy.html?hl=ja にダイレクトアクセスしたほうが簡単に行けそうです。

「Googleが掲げる10の事実」とは何なのか?

このページは何の意味があるのだろうか?
まずは、この「10の事実」を見てみよう。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。

この1~10には、各々説明がついていますが、その説明はすべてGoogleの解釈として書かれています。
でも、もともとこの10の事実はSEOの真実として知られていたページです。
なので、これら10の事実をSEOという観点で解釈してみましょう。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
言わずもがなですが、これこそSEOで最も大事なことですよね。
ユーザーに焦点を絞るというのは、まさにGoogle上で何かを知りたいと思っている「検索者」のこと。彼らがどんなKWで検索行動をするのか?それに対しての答えを用意することこそが最強のSEOです。
他のものはみな後からついてくる というのは、検索順位のことだったり、サイトへの流入だったり。そして、後からついてくる というのは、ブランディングという観点で、ファンもあとからついて来てくれる という解釈もできそうですね。

2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
SEOではよく、「1コンテンツ1KW」といわれます。それにも通づるような気もしますが、一つのコンテンツやトピックスでは、話がそれないように単独の話題で閉じるということを言っているのかもしれません。
そして、そのコンテンツはもちろんE-A-Tが必要で、そこに「極める」という単語があてられているのだとしたら納得ですね。
※E-A-T とは、
・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)
の頭文字で、昨今のSEOではとても重要な順位決定要因といわれています。

3. 遅いより速いほうがいい。
これはおそらく、ページの表示速度のことでしょう。クリックしてからページが表示されるまでの時間は早ければ早いほどいいですよね。というか、クリックしてからクルクルが始まって数秒もしたら、まぁ離脱します。そんなサイトはGoogleからは良くないサイトと認識されるようです。
※これ、実は結構根深くて、WordpressをはじめとしたCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を使っているサイトは多いですが、CMSで作ったサイトって、得てして重たくなりがちなんですよね。なので、画像の最適化やCSSの外部化など、様々な手法でサイト表示を早くする方法が模索されています。

4. ウェブ上の民主主義は機能する。
これはいろんな解釈ができるのですが、僕は被リンク・参照サイトが重要だよ という解釈をしています。
一時流行った、無価値なペラサイトから無数の被リンクを集めるようなブラックハットSEOはもはやペナルティ対象になっていますが、自然な被リンクは今でもSEOにとって重要な指標となっています。
信頼性があるサイトからの被リンクは、上述のE-A-Tの観点でも重要ですね。

5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
そりゃそうです。モバイルの検索を無視することはできません。
今現在、僕の主戦場であるB2Bマーケの世界ではまだモバイルの優先度は低いですが、サイトを作る時点でレスポンシブデザインのようにモバイルを意識しているかどうかは当然意識します。
また、最近では「OK Google」のAI搭載のホームスピーカーでも情報を探すことがあります。そういう意味でも、いずれSERPs(検索結果)画面そのものの存在意義も問わるようになるのかもしれませんね。

6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
お金を稼ぐことと悪事は一概に関連があるとも思っていないのですが、Googleと稼ぐ という言葉の共通点としては、やはりAdwordsを代表とする広告ビジネスのことを言っているのでしょう。
Web広告やアフィリエイトに関しては、正直あまり良い印象を持っていない人も多いですが、でも清く正しくサイトを運営していれば、しっかりと来るべく人が来てくれるサイトになり、広告による報酬を受け取れるということを言っているのでしょう。
Webサイト上では、隠しリンクやフィッシングなど、悪事は多々あります。でもそんなことしなくてもいいんだよと、Google先生からご教示いただけています。


7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
これ、面白いですよね。

Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。

これは、Googleのミッションのようなものです。こんなにも壮大なミッションを掲げているにも関わらず、まだまだ情報があふれているといっているんです。
逆に考えれば、Googleがインデックスできていない情報をインターネット上に掲載することができれば、それはGoogleだって無視できないはず。
世界に溢れる非インターネットコンテンツをインターネットコンテンツに変換していきましょう!

8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
インターネットはもちろん、世界中で使えるインフラです。日本という国にいると、あたかもインターネットコンテンツでさえも日本に閉ざされているように錯覚してしまいがちですが、当然日本語のコンテンツだって世界中に発信されています。

9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
Googleといえば、「20%ルール」をはじめとした、独自の文化がある企業です。そんな自由でクリエイティブな社風から素晴らしいサービスが生まれているのでしょう。
そしてその文化は、サイトやコンテンツ制作者にももちろん当てはまります。伝統的なサイト構造だけではなく、より新しい表現方法にもGoogleの思想が反映させられていくことでしょう。
僕は個人的には、ARやVRといった、Webブラウザ外のコンテンツに関しても、Googleは何かしらのアルゴリズムで情報を集約していくんだろうと思っています。

10. 「すばらしい」では足りない。
期待を超える。常識を超える。Googleだけではなくあらゆる企業や人が向上心を持っています。
とうぜん、人が創り出したコンテンツも、「すばらしい」だけでは足りません。
より良く・より正しくしていくことこそが、Googleが考えるSEOの真実なのかもしれません。
リライトや追記を繰り返していくことで、「すばらしい」コンテンツが、「よりすばらしい」コンテンツになっていくことでしょう。

まとめ

いかがでしょうか?GoogleはSEOのプラットフォームです。Googleに嫌われたら、SEOで勝てることはありません。(もちろん、一番重要なのはユーザーですが)
僕は「Googleが掲げる10の事実」には真実が隠されていると確信しています。
レオナルド・ダ・ヴィンチが名画に隠したメッセージのように、Googleが隠したメッセージを読み解いてみるのも面白いのではないでしょうか。



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