アレクサを侵害品とした訴訟提起について

 株式会社フューチャーアイは、AI音声アシスタントの一角を占めるアレクサが当社の特許(特許第7208603号)の侵害品であると判断し、以下の会社を被告として、2023年8月24日、東京地方裁判所に損害賠償請求訴訟(令和5年(ワ)第70520号)を提起しました。

   アマゾンジャパン合同会社

   Amazon.com, Inc.

   Amazon Services International LLC

   日産自動車株式会社

 当社は、AI音声アシスタント関連の特許権を複数件有しており、関連する複数社に対しライセンス契約の締結を求める交渉を行ってきました。そのうちの1社であるアマゾンジャパン合同会社に対してもライセンス交渉を1年間行ってきました。しかしながら、ライセンス契約に応じない旨の最終回答が送られてきましたので、やむなく今回の訴訟に至りました。

 訴訟を提起した後、当社は破格のライセンス料を被告代理人に提示して早期の和解を打診しました。この早期の和解に被告が応じた場合には訴えを取下げる予定でしたが、回答期限(2023年10月25日)が経過しても回答がなかったため、訴訟提起の事実を公表するに至りました。

 当社は、AI関連技術の研究開発を行ており、種々のAI発明を創出し、分割を含め現在までに7件のAI関連特許が成立しています。その1つが本件特許権です。

 当社は、知的財産権を重要な経営資源と位置づけております。他社へのライセンス提供についても積極的に展開し発明の広範な利用を通して社会貢献に寄与することをビジョン&ミッションとしています。しかし、ライセンスを受けることなく当社の知的財産権を侵害したと判断される企業に対しては、厳正に対処していく所存です。

以上

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