乃木坂第2部は「あの日僕は咄嗟に嘘をついた」MVのオマージュになっているという話

今日は真夏の全国ツアー2024のリピート配信の最終日。
いくつか前の記事でも書いたように、ユニットブロックを含め久保史緒里にフィーチャーしたセットリストでした。
そこでタイトルです。
じゃあ例によってこじつけ考察やっていきます。

まず咄嗟MVがどういうストーリーか。
のぎ動画入っている方はぜひ観てください。
映画「櫻の園」のオマージュになっているのはYouTubeではかせが紹介しているので、こちらもよければ。

舞台は演劇部。
主役になれなかった伊藤万理華、主役に選ばれた齋藤飛鳥。
万理華が主役になりたかったこと、そのための努力を知っていた飛鳥はリハーサルを抜け出していなくなってしまう。
万理華は代役として主役に指名されるも、飛鳥を探すことを選んだ。
屋上で「主役をやりたかった」と悔し涙を流す万理華と、慰める井上小百合。
伊藤万理華がお話の主人公っぽいけれど、実際の主人公・センターは井上小百合ってのがめちゃめちゃ素晴らしいMVです。

この時主役に選ばれた飛鳥ちゃんは15thの裸足でsummerでセンターに抜擢され、井上小百合と伊藤万理華はアンダーで、同シングルに収録の「行くあてのない僕たち」では咄嗟の後のストーリーが描かれました。
MV内の主役と裏方がそのまま選抜・センターやアンダーとリンクしており、選ばれないことの残酷さが描かれていたように思います。

これを乃木坂第二部に当てはめていきます。
アイドルに、乃木坂に憧れて加入した久保史緒里と山下美月。そんなくぼしたの二人が井上小百合と伊藤万理華。
アイドルも乃木坂もわからないまま加入して、いきなり表題曲でセンターに選ばれた大園桃子が齋藤飛鳥。
さらに、加入してすぐ乃木坂らしいと言われた4期生も齋藤飛鳥の立ち位置です。
乃木坂第二部のゴールは「乃木坂になる」でした。乃木坂に入ったものの、自分を認められない久保史緒里が自分を認められるようになるまでの物語。
他にテーマとして「選ばれる天才と、選ばれなかった秀才」というのもある気がする。スターとアクターで分けてもいいと思う。
プリンシパルでもしっかり結果を出していたくぼしたは秀才で、アクターでした。
でもそれを遥かに凌駕するスター性を持った大園桃子と与田祐希がセンターに選ばれる。
「太陽が似合う」齋藤飛鳥。
「太陽が照りつける」大園桃子。
「太陽に連れ出される」遠藤さくら。
「太陽の下に出た」井上和。
対して久保史緒里と山下美月は、太陽が沈んだ後、その光を受けて闇を照らす月。
太陽が当たらないアンダーの立場だった井上小百合と伊藤万理華とリンクします。
乃木坂第2部において重要な曲「僕だけの光」が収録されてるのも裸足でsummerっていうのは偶然で片付けるには出来すぎてますよね。
僕だけの光では「いつだって夢は眩しいだろう」って歌ってるけど、くぼしたセンターの二度見では「今ならちゃんと夢を見られる」になるのも完璧な流れ。
その前にActuallyで「眩しい太陽見上げると なんか目を逸らす」とあるのも完璧。中西アルノのセンター曲ではあるものの、同時に山下美月の歌でもありますから。

選ばれなかった伊藤万理華とそれを慰める井上小百合。
井上小百合も主役をやりたかったのでは?と思わせてくれました。
アイドルとして山下を尊敬していたと伝えた久保。でも久保もきっと自分が理想とするアイドルになりたかったはず。
やっぱりさゆまり≒くぼしたっぽい。
今年の神宮のユニットブロック、初日は最新ユニット曲と齋藤飛鳥卒業曲の「ここにはないもの」
歌うのは太陽の下にでた井上和でした。
二日目は久保参加曲と、西野七瀬、井上小百合、伊藤万理華が参加する曲。
井上小百合と伊藤万理華については言うに及ばず。それに加えて西野七瀬が入ってくるのもポイントで、西野七瀬っていうのは、自力でチャンスをモノにしてエースの座を射止めたメンバーなんです。
いきなりフロントに選ばれた3人、最初から一目置かれていた白石麻衣。対して西野は最初は目立たず、着々と序列を上げていきました。秋元康も気づかなかった才能です。
久保史緒里と山下美月は西野七瀬のように自ら掴み取った人と言っていいのかも。
最終日、別記事でも書いたように久保史緒里と縁があり、久保史緒里と縁のある先輩とも繋がる二人と設定温度から始まり、乃木坂第二部の核とも言える咄嗟があり、選ばれなかったが掴み取った西野七瀬のソロ曲があり、乃木坂第3部でも重要なワードになるであろう「ふたり」に欠かせない5期生ふたりによる絶望の一秒前。
設定温度が3期生初めての神宮オマージュとするなら、そこから選ばれない苦悩を咄嗟で、そして西野ソロ曲「ごめんね、ずっと」も実は選ばれない人の歌なんですよね。
そしてここからの未来を象徴する5期生二人の曲で締めると。

ところで、井上和と中西アルノは、寺田蘭世と堀未央奈のあり得たかもしれない未来の形なんです。
太陽に目を逸らされた堀、太陽に手を伸ばした寺田。
太陽から目を逸らした中西、太陽の下に出た井上和。
この二人が揃って選抜に入るのが乃木坂第一部の大団円SingOutっぽい。
SingOutも選抜の物語の集大成としてセンターに齋藤飛鳥。フロントは歴代センターが並びます。卒業した生駒ポジションは生田が二役、西野ポジションは親友高山です。
そして裏センターにはアンダーの物語の集大成として久保史緒里。そして北野日奈子も同じく福神入り。
対になる組み合わせがそれぞれ選抜に入っているわけですが、チートデイの井上和と中西アルノにもそれに近いものを感じます。

ちょっと色々他にも書きたいことが次々浮かんできて遠回りしまくったんですが、そういうことです。
くぼしたって、さゆまりっぽいよね。

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