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十分に機能する人間(お勉強まとめ)

どうもこんにちは、心理学の学びをゆるっと紹介するコーナーが始まりました。今回の題目は「十分に機能する人間」です。なにやら小難しい内容で読みづらい箇所があるかもしれませんが、興味のある方はどうぞ見ていってくださいね。

「十分に機能する人間」というのは、今の心理療法の在り方に大きな影響をもたらしているカール・ロジャースさんという方が提唱した概念です。ロジャースさんは、パーソンドセンターアプローチという心理療法を確立し、現在の心理療法の在り方に大きな影響を与えています。

そしてこのロジャースさんは、不適応や病理の原因は「自己概念と経験の不一致」にあると考えました。なお自己概念とは「自分は、○○な人間だ」という自己認識のことです。

たとえばですが、「自分は正直で誠実な人間だ」という自己概念があるのにもかかわらず、実際には約束を破ったり、よく嘘をついていたりしているなら、不一致の状態であるといえます。

このような不一致を改善し、自己概念と経験を一致していくことで、自己受容できる(自分の経験を受け入れられる)ようになります。

ロジャースさんは人間は自らをよりよい方向に実現していく傾向があると考え、これを「実現傾向」といいました。セラピストが指示をしなくても、人間は自ら成長していける力を持っているという考え方です。

そして、セラピーを受けたクライアントが変化していく究極点のことを「十分に機能する人間」といいます。次のような状態であるといわれています。

1.体験に開かれる
⇒防衛性から離れて、体験に開かれる動きがみられる
2.実存的に生きるようになる
⇒瞬間瞬間を十分に生きる傾向を見せる
3.自己の生命体をより信頼するようになる
⇒判断や行動の基準が自分の外ではなく、自己の生命体全体として感じることを基準にする
4.選択の自由
⇒自分が深い満足が得られる選択ができる
5.創造性
⇒環境との新しい関わり方、創造的な生き方ができるようになる
6.人間の本性への信頼
⇒基本的な本性が自由に働いていることを建設的で信頼できるものと感じられる
7.より豊かな生き方
⇒多様性や豊かさを伴った生き方ができる

ここまで、難しい言い回しが多くてすみません。ものすごく良い状態なのは伝わりますでしょうか?まさに「十分に機能する人間」と呼ぶにふさわしい状態です。こんな状態で生きられたらいいなと思いました。

自分の殻に閉じこもるのではなく開放的で、自分の内側を基準として活き活きと生きられる状態ですね。そうなるためにも、偽りなく本当の自分であり、それを受容し続けていくことが大切なのかなと考えています。

引き続き、学びを続けていきます。







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