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白線の内側と外側

皆さんこんばんは。
ロアッソ熊本の11番浅川隼人です。

開幕から約1ヶ月が経過しました。
チームとしては開幕4連勝。
そこからの1敗で、4勝1敗。

J3リーグで2位を付けています。
このままJ3優勝、そして天皇杯で日本一に登り詰める。
それに向けて突っ走っていきたいところですね。

個人としては開幕から4試合ベンチには入りましたが、出場できず。
5試合目にはベンチ外。

まだ皆さんにプレーを見せれてないので、いち早くプレーを見せられたらと思っています。

今回noteを書いた理由としては、まだ出られてない中で何を感じ、何を表現したいのかを伝えること。

そしてこのnoteがコロナや先日の豪雨災害で、被害にあられた方々。
前を向けない方の背中をそっと支えられるようなnoteになればと思い、今回noteで伝えることにしました。

『苦しい時は私の背中を見て』

元女子サッカー日本代表の澤さんほど大きな背中ではありませんが、チームがいい時でも悪い時でも、ひたむきにボールを追いかけ、ゴールを取り続ける背中を見てもらいたい。

そうプレーすると公言して、このnoteを綴っていきたいと思います。

さて、このnoteのタイトルは

『白線の内側と外側』

何カッコつけてるんだと思われるかもしれないですけど、このタイトルが一番しっくりきたのでカッコつけさせてください。

では最後までご覧ください。

この写真は大卒1年目。
2018シーズンのYSCCでの写真です。

この大卒1年目はYSCCに加入して、夢と希望に満ち溢れていました。

なぜかというと念願のJリーガー。
そしてYSCCは大学の頃何度も試合をしていて、倒した経験もあり、J3ならやれるだろうと勝手な自信が漲っていました。

ただ、1年目は1度も公式戦に出場することができませんでした。

振り返ってみても、練習試合の写真ばかり。
チームの活動といえば、試合前のサッカーイベントや、終わった後のお見送り。
ユニフォームを着ている姿なんてもちろんありません。

何一つとしてチームに貢献できなかった。
そんな悔しさが今でもこみ上げてきます。

応援してくれる家族、恋人、サポーターの方々はいるのに、その人たちに心の底から笑顔で接することができなかった…

選手というネームタグが無ければ選手かどうかも気付かれないほど。

サッカー選手として、プレーで表現できないことほど悔しいことはありません。

自分が出ていたら。
あの時にあれをしておけば。

そんな〝たられば〟が頭をよぎります。
ベンチに入れたことは3回。
どれも出場なし。

外の熱気と中の熱気。
全く違うものと感じながら外からでしか見れなかった景色。

たった5センチの白線を越えるのがこんなにも果てしないものなんて思いもよらなかった。

今までなら、カテゴリー毎に公式戦があったのでトップチームじゃなくても公式戦を味わうことがあった。

でも、プロ一年目で初めて味わう

『公式戦0試合』

こんなにも悔しくて、恥ずかしいことはなかった。

次こそ入れるように頑張るから。
口癖のように言っていたことが次第に心の底から言えなくなってきた。

本当に入れるのだろうか。
通用するのだろうか。

不安が心を包む。

『ガラガラっ…』
自信が崩れかける音がした。

今まで積み重ねてきた自信が一瞬にして崩れそうになる。

これがプロなのか。
この白線を越えられないままサッカー選手のキャリアが終わるのか。

そう思ってしまうことも多々あった。

でも一つだけ僕には強みがあった。
それは、

『大小はどうであれ今までの人生で何度もそんなことを経験している』

ということ。

だから、這い上がり方をきっと人より多く知っている。
しかもその過程で、応援してくれる方たちを周りにつけてきた。

幼稚園からサッカーを始め、小学校に上がればうまい子がたくさんいて、1番下からのスタート。

その中でひたすら頑張りなんとかジェフ千葉のJr.ユースに入団。

いざ入ってみると、150センチを下回る選手は僕だけで他は全員170オーバー。
足も速いし、身長なんて絶対に敵わない。

どうしたら他の選手に勝つことができるか。
自分の武器とは何かを模索してチャレンジし続けた。
ユースに昇格はできなかったけど、すべての原点はここにあると思う。

高校に入れば、線が細く当たり負けをする。
でも、自分で考え行動に移し、なんとかトップチームでインハイ、選手権で全国に出場する。

ただ、どちらもサブとして少し出ただけ。
しかも、インハイ選手権どちらも一回戦負け。
高校からプロなんて行けるわけなく、大学へ進学。

大学では、1年の頃から同期がトップチームのスタメンで7人出場する中僕はBチーム。
目の前で選抜やプロの練習に行く選手を見て毎日ひたむきに頑張ってきた。

そしてようやく4年になって、キャプテンに任命されこれからと思ったが、結果的にサブで試合を出れない日も続く。
なんとしてもプロになりたくて、探すもどこからもオファーがなく、お前はプロになれないと沢山の人から言われた。

でも、なんとかYSCCにセレクションで合格して加入することが決まった。
こんなところで負けてたまるか。

ギリギリだろうがやってこれたのは、支えてくれる家族や、恋人、友人やファンがいて、その人たちの笑顔が見たいから。

そして、自分はできると自分を信じることを忘れなかったから。
だからこそ、例え出場がなくてもひたむきに自分の長所と課題に向き合うことができた。

その結果、翌年Jリーグ初出場で初ゴールを挙げることができた。

自分がやってきたことは間違ってなかった。

このゴールがそう思わせた。

たとえ暗闇でももがき続け、自分にベクトルを向ける。
その結果最後には笑える人生になってきた。

なってきたではない〝笑えるようにしてきた〟

僕のスタートはそんなのばっかり。

だから僕は思う。

どんな状況だろうがやり続けた人は強い。
そして、這い上がり方を知ってる人はもっと強い。

きっとこれから沢山の困難が待っているだろう。
でも大丈夫。
僕は這い上がってきたから。

いや僕だけじゃない。
これを読んでいる方々も何かを乗り越えてきたはずだ。

コロナや災害。
今までも似たような岐路に立たされて、それでも乗り越えてきた。

それはなぜか。

『1人じゃなかったから』

僕は決して1人で乗り越えてきたわけじゃない。
僕の後ろには、横には沢山の仲間がいた。

今何かを乗り越えようとしてる方々。
皆さんの周りには少なからず僕がいます。

共に乗り越えていきましょう。

僕も、いち早く熊本でプレーをする為に皆さんの力を貸してください。

そして出場した際には最高のサポートをお願いします。

初出場初ゴールをして、始まる前から公言している得点王に向けて、スタートダッシュを切ります。

今は遠い目標かもしれない。
皆さんも災害の復興や、コロナの終息も先が見えず、遠い未来のように感じるかもしれない。

でも、口にすることで必ず目標を達成することができます。

僕は言霊を信じてます。

さぁ皆さん共に乗り越えていきましょう!

僕もとっとと、この5センチの白線を飛び越え、次なるゴールへと向かいます。

遠いかもしれないものも、きっと皆さんの目の前にあります。

その一歩がとても大きな一歩になりますように。

昨日の自分より今日の自分が成長してますように。

さぁここからが浅川隼人の真骨頂です。
楽しみにしててください!

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