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キアヌリーブスにはなれない

昔、映画コンスタンティンを見て、キアヌリーブスに憧れた。

くしゃくしゃのタバコをふかし、くたびれたスーツを着て動き回るキアヌ。

私生活の、高級車にクリスマスツリーをくくりつけ、妹のために働き、ホームレスにも気安く話しかけるあたりも、共感するポイントだった。

普段の私はというと、高級車ではないものの、旧式のBMWに乗っている。クリスマスツリーはまだくくりつけた事はない。Z4のブランク無しでアクセルペダルと加速が繋がるあたりも心地よい。高速道路での加速では、ひぃぃぃんという並列6気筒のエンジンが唸りを上げるところもお気に入りだ。

でも、私はハリウッドスターではないのだ。

ファンのために常にスマイルでいる必要もないはず。

私だって、いや、キアヌもだろうが、許せない事だってある。苦手な人もいる。焼いたナスだって食べたくない。できればハンバーグもごめんである。チョコよりバニラアイス派だし、スターバックスではソイラテを飲む。悪党に立ち向かうくらいなら、暗い部屋にベッドサイドの灯りだけつけて村上春樹を読みたい。加熱式タバコより、紙巻きのシガーがいい。

世界の平和も願うけど、相棒が1番大事で、私の世界はそこから始まっている。

私は私だ。

キアヌリーブスにはなれそうもない。

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