見出し画像

大好きな祖父の話。

2021年9月1日、大好きな祖父が他界しました。
四十九日の今日、思っていたことを書き留めました。

私は小さい頃、親が共働きで祖父母と過ごす時間が多く、正真正銘のおじいちゃんっ子おばあちゃんっ子でした。高校生になった頃から帰りが遅くなり、祖父母と顔を合わせる機会が少なくなってしまったのですが、それでも祖父はいつも私を気にかけてくれていました。


祖父の生き様は本当にドラマみたいです。
中学卒業後、上京してプロボクサーになったものの(生前、ライセンスを見せながら何度も何度も自慢されました)身体を壊してしまい仙台に帰ってきました。その後仙台で有限会社を設立し塗装業に励んだそうです。私の中ではペンキ屋のおじいちゃんというイメージが強くて、小さい頃は家中のペンキの匂いと共に育った記憶があります。東京で夢を諦め仙台に帰ってきてからは、なにかの現行犯(?)をとっ捕まえて新聞に載ったこともあるそうです。ちょっと怖いです。父も、若い頃に夜な夜な母に会いにきたとき不審者だと思われて追いかけられたとか。あと少年野球の監督もしてたそうですが…怖そう…。


そんな祖父ですが、大の旅行好きで、切手や珍しい切符などを集めることが趣味でした。

画像1

画像2

祖父の集めた切手は種類ごとにアルバムにまとめられ、保存状態も良く、祖父の真面目で神経質な性格が出ているなと感じました。
これらは数年前に丸ごと、あげるよと言って譲渡してくれました。ほんの少しだけ、祖父と一緒に火葬し、他のものは大事にとっておいています。

それから、このブログのトップに使った写真も祖父が3年ほど前にフィルムカメラで撮ったものです。祖父が亡くなってから現像しに行ったのですが、本当にすごく綺麗に撮れていて写真を見ながらまた泣いてしまいました。

画像3

旅行好きで収集癖のある私はきっと祖父に似たのだと思います。


私は来年から社会人になるのですが、旅行に関わるお仕事に就く予定です。旅行業界は向こう数年厳しい状況と言われていますが、どんなことがあっても、強く生きてきた祖父が見守ってくれていると思えば頑張れる気がします。欲を言えば、稼いだお給料で祖父を旅行に連れて行きたかった…。
祖父が亡くなったことで、家族や周りの人にもっと日頃から感謝を伝えて後悔のないように接しないとと強く思いました。環境が変わるこのタイミングでそのことに気づかせてくれた祖父には感謝してもしきれないです。

ありがとう。


ゆっくり休んでね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?