見出し画像

傾聴8 クエスチョンターイム!

質問する事って、自分がわからない事を聞くことだとおもうんですけどね。
何を、いまさら!って思います?
けれど傾聴では、こちらが相手を理解するよりも、相手に自分自身のことに、気づいてもらうためのツールであるんだなぁー。と、実感する事が多々あります。
こちらから質問して、返答した時に、相手がハッとする顔をする瞬間って、結構多いんです。そんな時、私は、「あー ここがkey pointかも!」と、大切にしています。

質問は5W1Hを聞き取ると良いというお話しをしましたが、質問については、もう一つ覚えておくと良いことがあります。

それは、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンのふたつの質問の仕方があると言うことです。

・クローズドクエスチョン

「はい」「いいえ」で答えられる質問の仕方
例)朝ごはんを食べましたか?
  体調は良いですか?
  昨日は、よく眠れましたか?
  趣味はありますか?
これらは、誰も「はい」「いいえ」で答えられますよね。このように、一問一答形式のように受け答えをしていくのが、クローズドクエスチョンです。
答えは「はい」か「いいえ」で答えられるので、関係性が浅く、まだ相手がなんでも話せない状態の時や、短時間で多くの事を聞きたいアセスメント面談(相手の悩みや課題等がどこにあるのかを聞き取る面談)では、とても有効な質問の仕方です。
しかし、質問者が意図した事のみに答えていく事になりますので、誘導となってしまい、クライアントが本当に相談したい事から、ズレていってしまう危険性があります。また、クローズドクエスチョンばかりでは、尋問されているような感覚になり、相手はなかなか、心を開けなくなるというデメリットもあります。

・オープンクエスチョン

「はい」「いいえ」では答えられない質問の仕方
例)今朝の様子をおしえて下さい。
  今日の体調はいかがですか?
  昨日の、睡眠について詳しく話して下さい。
  あなたの趣味は?
こう質問されると、「はい」「いいえ」では答えられないですよね。
オープンクエスチョンでは、その人の考えがより鮮明に、そしてより深く理解でます。
デメリットとしては、関係性が構築されていない段階では、本音を話さない。そもそも、話そうとしない。という事が起こったり。ご本人の感情のおもむくままに、どんどん視点が変わっていってしまい、結局何が話したかったのかわからなくなる事もあります。

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを上手に使いわけながら、面談を進めていく事が重要です。
時には浅く広く。時には深掘りし。心の模様をあぶり出していく感じですかね。
この2つの質問を、意識して使ってみてくださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?