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【機材レビュー】Nikon D800E

どうも。機材レビュー第2弾ははじめてのフルサイズ機、Nikon D800Eのことを話そうと思います。

購入のきっかけ

もともとD7100とタムニッパ(TAMRON 70-200mm F2.8)でしばらく運用していけるかなと思ったんですが、どうも開放付近だと流れるというか…作例を見てもらえればわかりますが、

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これが開放での画です。

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右部分が流れてしまってますね。というかフリンジ?もかかってます

テレ端の開放付近、それもこのようなストレート構図とかだとこの事象が頻発してしまって頭を悩ませていました。本体は合従判定をしていることからも、おそらくピントのズレ、言い換えればサードパーティ製レンズとの相性の悪さでしょう。

そんな時にこれはセンサーをフルに使わずに無理に拡大しているからではないか?というめちゃくちゃな解釈とともにフルサイズへの導入がはじまりました。

ちょうど運良く、TwitterのフォロワーさんがD800Eを手放すとのことで7月末にお安くお買い上げしてしまいました。どれだけ安いかと言うと中古市場から10kほどです。マジでありがとうございます。
いろいろ不安はあったものの、結論から述べると「買ってよかった」と思わせられる機材でした。お金払った分はちゃんと画になって返ってきてくれた、そういうことです。

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D800Eってどんな機材なの?

ニコンが2012年に発売したフルサイズ一眼レフ。
まず目を引くものはその圧倒的な画素数でしょう。
3630万画素。今のエントリー機やミドル機でも2400万画素です。トリミング耐性もかなり高いです。一度京都駅を通過するPF釜を600万画素相当までトリミングしたこともありますw
そしてローパスフィルター無効化モデル(厳密にローパスレスではないためこのように記載)のため、解像度も上々。偽色がうんぬんとか言われますが、あまり気になりません。

出た当時は公式が「解像感を引き出す推奨レンズ」と称してクソ高い純正レンズを勧めたとか。
実際は30年前のマクロレンズでもちゃんとした写りをしてくれます()

で本題。タムニッパとの相性は最強でした。

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こちら開放付近のf3.2での撮影。ピント面は非常にシャープ、それでもって面の流れもなく、何よりも自然なボケ味が最高にクセになります。

…串パン?おっと話はそこまでd

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フルサイズを持ってしまったら闇鉄に挑戦したくなりますね。ということで夜の西三荘にも足を伸ばしてみました。こちらはISO4000、1/400、F2.8です。ノイズは出る方です。ただ、ディテールはちゃんと残ってるので、編集でなんとかなるレベルです。とはいっても感度はこのへんが限界かな、、

ここで私のボタン割り当てを載せておきます。
Pvボタン…レンズ情報手動設定(MFレンズとか使うときのexifを書き込むための機能)
Fnボタン…ファインダー内水準器表示
動画撮影ボタン…撮像範囲設定

ドライブはだいたいCH、常時ダイナミック9点のAF-C、またピントはAF-ONボタンで合わせ、シャッター半押しAFはオフにしており、ピント合従の有無にかかわらずいつでもシャッターが切れるようになっています。
Fnボタンに露出1/3ステップと1/2ステップの切り替えを振り当てたこともありましたが、高速で回してしまえばあまり差を感じられなかったので水準器表示にしました。露出はRAW現像時にある程度補正できても、傾きによって切れてしまったものはもう戻せません。

メリットとデメリット

メリットから。まずD7100のブニョブニョだった拡大縮小ボタンが、D800Eではカチカチっとした感触になりました。どちらかというと私は後者の方が好きです。
あとAF-ONボタンがAF-l/AE-lボタンから独立しました。これは親指AFを使う身からするとマジでありがたい。
また、1.2xクロップの存在は大きいです。これを使うことで画角が少しだけ狭くなり、25MP相当になります。厳密にはトリミングをしているわけですが、もう少し届いてほしい構図、連写速度の向上、四隅の画質のカバーなど、恩恵はかなりあります。DXクロップでも15MPと実用的な画素数であるため、高画素という武器を捨ててはいますがレンズの軽量化にも務まります。

デメリットはまず連写。お世辞にも秒間4コマ連写はD7100の連写に慣れた身からすると使えたものではありません。まあこれは1.2xクロップしてやることで秒間5コマにパワーアップするのでギリ許容範囲内かなと。このへんはD850で大きく改善されてますね。
当時から言われていたミラーショックも問題です。手ブレ補正の有無にかかわらず、低速シャッターではどうあがいてもファインダー撮影ではブレます。三脚を使おうがお構いなしにブレやがります。ライブビュー使えって話なわけですが、タッチ液晶でもなければチルト式液晶でもないわけで…

MB-D12導入【2024/1/29追記】

いつもいくカメラ店に転がっていたので、バッテリーグリップのMB-D12をようやく導入いたしました。
縦位置は言うまでもなく、横位置での撮影も、グリップ感が強化されて余り気味だった小指が解消されました。
D800シリーズを手持ち中心でお使いの方には必携のアクセサリとも思います。

なお、DXクロップで秒間6コマ連写になるのはEN-EL18シリーズを付けた時、もしくはACアダプターに繋げた時だけと知ったのは購入後のおはなし…


D800Eを導入したい方へ

本機は既に生産終了から6年が経過し、中古での購入となります。
APS-C機の方は導入する前に、先にフルサイズ対応のちゃんとしたレンズが必要でしょう。可能であればf値の明るい単焦点や大三元なんかを、サードパーティ製でも良いので1本は持っておくのが吉ではないでしょうか。
鉄道写真であれば真っ先に70-200mm F2.8が挙げられますが、駅撮りが多い場合は200mmでは足りない場面が多々あります。そこで本機の1.2xクロップでなんとかごまかせるレベルまでにはなります。それかちょっとお高いですがSIGMA 120-300mm F2.8を買うことですね。あとはテレコンが使える場合はそれで代用するなどの方法もあります。筆者はTAMRON 100-400mmでカバーしています。
何が言いたいかというと「足りなくなる画角をどうやって届かせるか思考錯誤する必要がある」ってことです。
また高画素機なのでデータサイズはバカデカくなります。中の人は12bitロスレス圧縮RAWにしてケチってます((
拡大しても破綻が少ない高画素機ですが、それだけを保存できるストレージも必要となります。
扱える自信がないのであればD750の方がいいと思います。

こんなところですかね。今なら中古で6~8万円台。高画素機を試すならうってつけだと思います。
ただ無印のD800とは確か10kくらい値段差があったと思います。わざわざ10k出してEタイプ買わなくてもいいとは思います。ローパスレスか否かでそこまで解像度変わらんでしょ。(適当)

では。

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