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re.start

思えば遠くに来ちゃったな。


自分の生まれた県を出た事がなかった。

社会人になってから、
実家に居たくない一心でお金を貯めて
一人暮らしを始めた。


たくさんの人に出会ったり
泣いたり笑ったり。

時にこころを無くしたりしながら、
気がついたら、また取り戻している。
いつも誰かが手を差し伸べてくれる。

人を傷つけたし
私自身もたくさん大切なものを

失って

手放して

それでもまた
大切なものができる。


大切になる程、
怖くて踏み込めない。
大人になる程、
居場所とは作りにくいものなのか?
「無目的に」一緒にいる事は、
考えてみたら「奇跡」だと思った。


そんな
シーソーゲームみたいな
ゆらゆら感と、

掴みどころのない
所在の無いシャボン玉の様な
風まかせの私の気持ち。


なんのために、ここに来たのか?


思い出して、
はやく走り出してほしい。

じりじり焦る。

そのうち弾けて、
空気の一部になっちゃいそう。

弾けて、消えたら
何になるのか?


何もできない事が、怖いと思った。
役に立てない事が、自分自身で
自分の存在する意味を削り取ってゆく。


それでも、
時間もあたたかみも分けてくれる。

みんな、あたたかい。

役に立ちたい。
弾けて、空気に溶けてもいい。

自分なんて、捨てていきたい。
たくさん間違えてきたのだから。
このままじゃ先に進めないのなら。

それならば、せめて
役に立ちたい!
この場所で
何者にでもなってやる。


今回の旅は、
己の使命を探す旅かもしれない。
と、思いたい。