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和柄コースターを3Dプリンタで作る実験

性懲りもなくチャレンジしているPrintableのコンテスト。この回のテーマはコースターでした。大好きな和柄を取り入れたコースターを作ってみようと思い挑戦しました。BaGooNさんがおっしゃるには、コンテスト開始からできるだけ早いうちに応募するのがよいとのこと。同じコンセプトの作品が複数提案されたときに早いものが選ばれる可能性が高いとのことでした。今回は、さくっとデザインしてプリントすることが目標です。

実験条件

目的:和柄コースターをサクッとデザインし、プリントする
実験日: 2022年6月23日~7月4日
実験環境: 3Dプリンタ Prusa Mini+
      ノズル:0.4mm
      ノズル交換時期:2022年3月25日(0.4mm)
      フィラメント: Reprapper White TPUフィラメント
              Prusament PETG Ocean Blue 1kg
              Pxmalion Wood 紫檀色 / 浅木色             

使用したのは以下のフィラメントです。

デザインのポイント

結果的にデザインとしては2通りのものを作りました。柄は共通です。上から麻の葉、七宝(右)矢絣(下)青海波(左)亀甲(中央)です。気に入っているのは、麻の葉と青海波です。イラストレーターなど、別のツールを持たないので、いつもながら強引にFusion360でデザインしています。

主には、一部をデザインしてパイプで立体化し、パターン化する際に余分となる箇所をカットし、円周上もしくは矩形パターン機能で複製します。和柄は好きなので、スケッチするのも苦になりません。

2つのデザインとは以下の通りです。

  1. コースターは温かいものに対応できるように、直接器が触れる部分はPETGを使用することとしました。そして、机に触れる部分はTPUを使用しました。あえて2重構造とすることで、水滴を受けられるようにしました。表面がフラットな構造だと結露した水分でグラスが滑ったりします。また、水分が机にこぼれるとしみになったりします。外せるようにすることで簡単に洗えるようにしました。受ける部分はTPUを使っていますので、模様部分が外れない構造にしました。使用したPETGは私の好きな深緑です。それと白いTPUを組み合わせることで夏らしいさわやかな印象のとなりました。

  2. 作ってみると、色の組み合わせはぱきっとしすぎて私好みですがちょっとはっきりしすぎているかなと。そこで、なかなか消費が進まない木質フィラメントを利用してみました。こちらはTPUと異なり可塑性がありませんので外れるけどかぱかぱにならないような寸法にしてみました。

PETGとTPUの組み合わせ
PLAとPLAの組み合わせ(木質フィラメント)

スライス

スライス上の工夫は特にないです。円の直径が87.5mmと、mini+で効率よくプリントできる、かつ大きめのマグカップでも載せられる寸法としています。今回5種類のデザインをしましたので柄の部分で2回、台座部分で2回それぞれプリントする必要があります。

プリント結果

PETG+TPUのタイプがこちら。

5種類のコースター

もっともお気に入りの青海波はこんな感じ。

テクスチャードシート上でプリントしており、シートに触れた面を外側に(柄の上面、TPUの底面)しています。おかげでてくうちゃーがよい感じです。

木質フィラメントでプリントしたのがこちら。

こちらが麻の葉デザイン。PLAですがテスクチャードシート上でプリントしました。

同僚から、台座と模様部分を同じにしたらまた感じが変わるのでは?との指摘がありました。ぱっきり系が好きな性格なのでどうなんだろう?と懐疑的でしたがやってみました。

浅木色の台座と模様部分の組み合わせがこちら。よい感じです。少し糸引きがありますが。

残念ながら、またしても当選いや入賞はなりませんでした。課題与えてくれてありがとう!また頑張ります!のモチベーションは保てず、続くお題もむずかしい(私の発想が届く範囲にはない.....)ので、ちょっと休憩します。

サクッとデザインして投稿する!は成功しましたが、考察の余地なしですので実験としては失敗かな。ノウハウがたまったわけでもないですし。

今回のデザイン、Printableにアップしてあります。
ご興味ありましたら眺めてやってくださいませ!

PETG+TPUのタイプ


木質フィラメントタイプ


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