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今日の薬膳ごはん

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日々のプチ不調から自分の体質を知り、それにあった食材をご紹介します。体質はからだの中を巡る気血水(きけつすい)とからだの内部の働き、五臓(肝心脾肺腎)のサインからよみときます。
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2022年7月の記事一覧

汗のかきすぎに梅干し

先週から夏の土用に入り、今年も和田農園さんのおいしい梅を干しました。 今年は、和田農園の佳代さんの梅干しづくりのレシピを参考に、去年よりも塩の量を少し減らし、その分おいしいお塩を使ってつくりました。あがってきた梅酢をちょこっと口にすると、おもわず「うま~っ」と声が出ました。梅干しのできあがりが楽しみです。 さて、梅干しは今の季節にぜひ食べていただきたい食材の一つです。梅の酸味は、収れん作用といって、汗のかきすぎを抑えてくれます。 汗は体温調節のために大切です。夏の暑い時

血の滞り〜茄子の紅花揚げびたし〜

私たちの体を作る大切な要素「気(き)血(けつ)水(すい)」があります。 気は、体を動かす基本的なエネルギー。 血(けつ)は、栄養素、滋養作用。 水(すい)は、血以外の体の中の水分。 気血水が体の中をたっぷりと巡っているとき、私たちは健康でいられます。 気血水のうち、血の流れ悪くなり滞ると瘀血(おけつ)という状態になります。瘀血にはこんなサインがあります。 □目の下にクマができやすい □しみ・あざができやすい □肌がくすみやすい □舌や唇が紫色っぽい □肩こりがひどい

乾燥しやすい血不足タイプ~鮭とほうれん草の炒め物~

薬膳・中医学では、体を作る大事なものとして、 「気 き」「血 けつ」「水 すい」 の3つがあると言われています。 気は、体を動かす基本的なエネルギー。 血は、体の栄養素。 水は、血以外の体に必要な水分 です。 今日は、血と血不足(血虚・けっきょ)のお話です。 血(けつ)は、体に必要な栄養分。体を潤し、栄養や滋養となります。興奮状態をクールダウンさせる鎮静作用もあります。また血は精神とのつながりも深く、血がたっぷりあることで、穏やかな気持ちや心、思考力、適切な判断がで