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出会う前には戻れない『正欲』を映画版で鑑賞してみえた本当の「正欲」

先日からNETFLIXで「正欲」を鑑賞できるようになりました。

(他のサブスクサービスでもレンタル視聴可)

原作は朝井リョウさんの同名小説

こちらの作品は朝井リョウさんの作家デビュー10周年記念作品として2021年に発売。
私も発売当初に購入、作品を読んでいました。

キャッチコピーの通り「読む前には戻れない」作品であり、受けた衝撃は今でも忘れられません。

映画では、物語は桐生夏月を中心に正欲を覗いていきます。
映画は映画として、小説は小説として、本当の正しい欲を探していく世界戦。
原作で個人的に一番印象的だったシーンは「描かれない」選択がされていましたが、映像化することで、本当の「正欲」とは何かを観た人は否応なく考えさせられてしまうという点では同じ感情にたどり着いたことは否めません。

演じている俳優陣の皆さんも、目が離せないシーンばかり。
特に新垣結衣さんのイメージはガラッと変わりはてた「似た人」がそこには存在していました。

ダイバーシティーや多様性だなんだって世界が言っていたとしても、
本当の意味での多様性って、欲って、表に出ていることもあれば、出ずに生きていることもあったりして。何を理解しあうことが欲なんだろう、と。

そして自分自身もまた、本当の欲はどこにあるのだろうと。
フェチというところで言ったら欲だと思うし、欲って生理的なものから物欲までさまざまな欲があって…ぐるぐると考えだしたら止まらない作品なのだな、と。

もちろんこの作品だけで人生が変わる、なんてことはないけれど。
生きていくうえで頭に入れておくべき欲望がここにあるということを忘れてはいけないなと思ったり。

物語を通して知らない世界を知る。

そんな小さいころに物語を出会って感じた感想をそのまま体現する作品と出会えました。

ぜひ「正欲」と出会ってみてください。

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