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のだめカンタービレn回目!「2台のピアノのためのソナタ」が完璧な伏線回収だった

2024年冬クールのドラマ「さよならマエストロ」を鑑賞していたところ、
自分自身を作り上げた音楽ドラマと言ったらやはり「のだめカンタービレ」だなと懐かしい気持ちになり、FODで過去作品に触れていました。

一話からひざ詰めで観るぞ!というわけではなかったのですが、
久しぶりに二人が出会ってすぐに弾く「2台のピアノのためのソナタ」を聴いた後、無償に最終楽章の後編を観たくなり、飛ばして状況を観ました。

リアルタイムで視聴していたころの年齢やサービスでは、最終楽章を見て、1話を見てなんて贅沢な視聴方法はありませんでしたが、
令和という時代の流れにおいて、贅沢に視聴できるからこそ、繋がりを確認いていくことが出来ています。

主題歌として起用されている楽曲は「ベト7」の愛称で親しまれている
ベートーベン交響曲第7番イ長調 作品92

印象として、ダイナミックなオーケストラの音楽を想像しますが、
2人が演奏した「2台のピアノのためのソナタ」こそこの物語全体の二人を象徴する楽曲だったんだな、と気づきました。

練習室で奏でるリズムを指定する千秋先輩の指先も全く一緒なのに、
2人が奏でる音楽は全く違う。
「弾いてみないとわからない」というシーンはまさに2人が長い演奏生活を過ごしていく中で共通認識となっていく言葉なんだろうな。

飛行機に乗れない指揮者になりたいと転科に一歩踏み出せなかった千秋が、音楽の楽しさをのだめから教わった楽曲を、
ピアノが弾けないと心が折れているのだめに千秋がお返しのように贈る楽曲。

現代の音楽は音があって歌詞があって、そういう贈り物を連想させてしまうけれど、二人の演奏家にとって言葉こそ野暮で、音を楽しむことがすべてなんだろうなと思ったり。

たった二台のピアノを通して、二人の音楽家が音を楽しんでいく作品だったのだと気づけて、また作品を好きになりました。

ぜひFODやTVerでの視聴可能日には見てみてください!

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