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はじめての海外出張:出張本番編(5)お金と安全

現金よりカードの文化であることが多い
これは行く先の国によって程度問題が異なるのですが、海外に行くと日本円で数百円程度の支払いでもカードで払うのがわりと当たり前であることが多いです。理由の一つはおそらく、治安の問題です。カードであれば盗難保険があるし、PINやサインが出来なければすぐに被害は発生しません。高額の現金を持ち歩くこと自体がリスクが高くて危険な行為であること考えられていることが多いのです。
私が欧州の某国に赴任していたときの感覚だと、だいたい現金で持ち歩くのは10-20ユーロくらいが普通だと思います。50ユーロの紙幣を持っていたらお金持ち扱いされたり、50ユーロ以上の高額紙幣は偽札対策のために受け取ってくれない店もありました。

スリが怖いなら、大事な物は極力持ち歩かない
普段日本のような安全な国にいる人から見ると、特に欧州の南側はスリがいて怖い…というのは理解できなくもないのですが。私のようにアメリカ音痴の人間からしてみれば、「スリがいたところで別に命まで取られない。アメリカなんて銃で撃たれたらそこで終わりだからそっちの方が怖い。」と思うのですが。。ともあれ、スリを警戒したい気持ちは分かります。
スリに狙われないためには、スキを見せない事です。電車や駅などの公共の場でスマホやガイドブックに見入ってたり、リュックを背中に背負ってたり…こういうことやっているとスリに狙われるリスクは高くなると思います。向こうもプロですから不慣れそうな人は見てたらだいたいわかります。私も海外赴任時代は地下鉄でガイドブックに見入っている日本人に「そんなことしてたらスリに狙われるよ」と何度か言ったことがあります。
もう一つできる対策は、もし仮にスリに遭ったとしても致命的に困らないような状態で動き回ることです。例えば財布。日本から持ってきた日本円や各種のカード類は海外では何の役にも立ちません。不必要なものはホテルのセキュリティボックスに置いておきましょう。クレジットカードやパスポートはセキュリティポーチなどに入れて持ち歩けば、スリでもそうそう盗めないのではないかと思います。理想は財布なしで、ポケットに現地通貨がちょいちょい入ってるくらいで歩き回るのがベストだと思います。

次の目的地までどう行動するか方針が立たないならカフェ等で計画を立てる
再三申し上げていることですが、とにかく駅や電車や路上など、公共の場でスマホやガイドブックや地図に見入っているのはとても危険です。行動の方針が立っている状態で動き回るのが理想的です。逆に言うと、方針が立っていないのであればカフェ等で座って地図や路線図などを見て、行動の方針が整ってから動き出した方がよいです。

お金をおろすときは、セキュリティのよさそうなATMを選びましょう
海外では建物の壁にATMが埋め込まれたような形で設置されているのを見かけますが、そういう場所よりは銀行のオフィスに隣接しているATMを使うのをお勧めします。理由は二つあって、一つは銀行のオフィスに隣接しているタイプは個室になっていて、中から鍵をかけられるようになっていることが多いからです。路上にむき出しになっているATMよりはセキュリティが高いと言えるでしょう。
もう一つの理由は、もしもカードが吸い込まれたまま出てこない…といったトラブルが発生したときでも、文句を言う相手がちゃんといるからです。実は私は一回だけこのトラブルに遭遇したことがあります。しかも海外赴任から数日目でした。ATMにカードを入れたのに戻ってこない…パニックになりました。幸い銀行に隣接したATMだったので、翌日銀行に怒鳴り込んでいったら、「あー、これかな?」みたいな悪びれた様子もない感じでカードが返ってきましたが。もしあれが路上に口だけ空いてるATMだったら、どうやってカードを回収するんだろう?と今でも思います。

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