知ってるワイフ

FODで「知ってるワイフ」（日本版）を観ている。
リアル放送の時も観て好きだったのだが、時間が経って観てもやはり傑作だな、と思った。

キャストのハマり具合もよくストーリーもよい。

このドラマは単なるタイムリープものではなくて、時事問題や社会問題がいくつも含まれていてそれぞれがリアルで考えさせられる。

　夫婦のコミュニケーションロス
　ワンオペ育児
　認知症
　ひとりっ子の介護問題
　格差婚
　企業内のパワハラ
　裏サイトへの誹謗中傷

パッと思いつくだけでもこれくらいは含まれている。

特に介護問題についてはわたしにとってタイムリー過ぎて身につまされるところがあり、実家に親向けに貼ってある多数の画用紙の指示文とかがリアルだなと思って観ている。

過去のあの時に戻りたい、と、ふと思う瞬間は多くの人に共感される感情ではないだろうか。

このドラマではそれが起こり、そして「今ここで戻ればいいじゃない！」と思うところで戻らない選択をしたりもまたハラハラする。

そして過去やパートナーを変えればうまくいく、ということもなく、過去の自分の過ちや、あの時の真実や真意を知って衝撃を受けることが続く複雑な感情。
表面だけを捉えてしまったことに対する哀しみや自分への不甲斐なさ。恋をするドキドキもあったり。
それぞれの役者たちの演技や表情といったものが琴線に触れる。

自分だけのことではなく、心から大切な人の幸せを願える。。。そういう素敵な作品だなと思う。
また折に触れて見返したい作品のひとつである。