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ラグビーが日本で必要なスポーツになるように

南アフリカ代表「Springboks」が3度目の優勝で幕を下ろした祭典から早1週間。ロス感は続いている。。ひとまず大成功!半年前、ワールドカップが日本で開催されることへの認知度7割未満、さらに関心度においては4割にも届かなかったことからすると、たくさんの興奮と感動で沸いた日々をどれくらい想像できただろうか。

日本代表「Brave blossoms」の活躍とともに、各キャンプ地での熱烈歓迎、決して諦めないラストワンプレーの攻防、試合後の恒例となった"日本式のお辞儀"、ファンゾーン来場者数の新記録、インパクト・ビヨンドプログラムなど今大会特有の数々が印象的だった。

日本大会の開催が決まった2009年のちょうど今頃。Bledisloe Cupという歴史ある一戦が(旧)国立競技場で行われた。世界中のラグビーファンが集い、会場は超満員、場外は歌に踊りにお祭りムード。「これが10年後、やってくるのかぁ。」あの時感じたワクワクと興奮が実現した。

 ラグビーワールドカップ2019は、最高の大会の1つであり、私たちが愛するラグビーに新たな観客をもたらしたという点で非常に画期的でした。
 全世界のラグビーファンを代表して、このような素晴らしく、謙虚で、歴史的なホスト国であった日本と日本人に、心の底から感謝したいと思います。
 南アフリカ代表は傑出したラグビーを続け、ウェブ・エリス・カップを掲げるに相応しいチームでした。そして、日本代表の驚くべきパフォーマンスも、間違いなく大会の最も記憶に残る瞬間でした。
 台風ハギビスという非常に困難な災害に対する日本の対応は、この素晴らしい国の人々の回復力と復興への決意の表れであると感じます。我々は、この悲劇的な出来事の影響を受けた全ての人々について思い続けています。
 最後に、ラグビーワールドカップ2019が記憶に残る大会であるために全力を尽くした全20チームと関係者の皆様に感謝したいと思います。日本大会は様々な意味で記録を破り、ラグビーの印象を劇的に変えたのです。 

WORLD RUGBY CHAIRMAN
BILL BEAUMONT

日本のラグビーは栄光と挫折の連続だった。
国内の盛り上がりはこれまで何度もあったが、その度世界との差に打ち砕かれた。そして勝てないときが続いた。善戦しても80分間続ける力が足りなかった。いつしか「体が小さいから勝てない」「ラグビーみたいなスポーツは日本人に合わない」などといったマインドが根づいていた。

それでも決してあきらめかった。何度タックルを受けて倒れても、起き上がって相手に立ち向かう。その度強くなった。反則の少ない規律あるクリーンな日本のラグビーは、世界からリスペクトされている。

あきらめず、自信と勇気を取り戻した日本のラグビーは、益々なくてはならない存在になっていく。

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