074:お客様対応
ファミリーコンピュータの発売から8ヶ月が経過した1984年4月、任天堂に入社します。
1984年4月〜1987年3月 京都本社システム室
1987年4月〜1993年3月 東京支店システム室
入社から9年間は管理部門のSEとしてプログラミングをしていました。
主にCOBOLのコーディングでした。
来る日も来る日もオフコン(オフィスコンピューター)に向かってキーボードをカタカタやっていたのです。
ただ、入社数週間後に先輩から、
「いつ辞めるの?」
「社風に合ってないもんねぇ」
と言われるほどの異端児だったみたいです。(自覚無し)
とにかくいろんなことに興味があって、開発部や営業部に遊びに行っては、諸先輩方々から面白いお話を聞いたりする日々でした。
そんなこともあって、あちこちの部署で可愛がってもらうようになり、飲みに連れて行っていただいたり、ご自宅に呼んでいただいたりするようになります。
入社して間もない頃、営業部の人から、
「お客さんから問い合わせの電話が入ってるんやけど対応してくれへんか?」
という内線電話が入ります。
いやいや、なぜボクに?
ボクはシステム室の人間で、お客様対応とか出来ないですよ〜
なんて無粋なことを言うわけもなく、
「わかりました! 繋いでください」
と二つ返事をしました。
この時のお客様対応が、任天堂入社後初のカスタマーサポート(当時はそんな言葉もない)になるのです。
(あくまでもプログラミングが専門のシステム室の人間です)
「ファミコン買うて来たのにテレビに映らへんやんけっ!」
22歳のボクはドキドキのわくわくです。
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