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【競馬】阪急杯・中山記念ほか振り返り

何というか、怒涛の週末でしたね。

蛯名正義さんの引退、そして定年を迎える調教師の方々の惜別ムードあふれる中、まさかシーザリオの訃報まで届くなんて。よりによって角居勝彦厩舎の最後の日に重なるとは..

阪急杯と中山記念は、充実著しい北村友一と松山弘平がきっちり人気に応える騎乗を見せてくれた。G1馬と出会って、すっかり頼もしくなったなあ。アルアインも喜んでるなきっとw

■ 阪急杯/馬体増は充実の証、2歳女王レシステンシアが復活の勝利!

レース前は「3強」の争いだったが、終わってみればレシステンシアの独り舞台だった。途中からハナを奪って、そのまま2馬身差の逃げ切り勝ち。阪神ジュベナイルF以来、久々の勝ち鞍となった。
坂路での爆走がそのまま状態面の良さを物語っていたようだ。驚いたのが馬体重。前走マイルCSで大きく増えていたにもかかわらず、今回はさらにプラス8キロ。これはノーザンFの牝馬特有のパワーアップ現象。こうなると手がつけられなくなるほど強くなるイメージだが、果たしてレシステンシアもどこまで伸びるか。高松宮記念に向かうにせよヴィクトリアマイルに照準を絞るにせよ、有力視できる強さを見せつけた。

2着はミッキーブリランテ。ニューイヤーSを勝った直後だったが、1400mの重賞だとちょっと厳しいかという見立てだったか今回も人気薄に。勝ち馬の直後からしぶとく粘り込んだ。
これまでは割と広いコースを中心に使われてきていたが、どうやら直線の短いコースの方が向きそうな気配。ダノンザキッドの兄が6歳にして最適条件を発見したようだ。

ジャンダルムも外枠からスムーズに流れに乗って3着に粘り込み。離れていたとはいえこの馬が4番人気、馬券師たちみんなよく見てる。勝ち馬には完敗だったが、インディチャンプとダノンファンタジーに先着できたのは立派。

さて、「3強」のうち2頭は思わぬ完敗を喫することに。インディチャンプはいかにも仕上がり途上といった雰囲気で、G1ならまたこの馬らしい底力を見せてくれそうだが、それが高松宮記念になるのか安田記念になるのかは見極めが難しいところ。1400mでの物足りなさを考えるとマイルが最適っぽいけどなあ..
ダノンファンタジーは出遅れに尽きる。位置取りが超重要なレースで後手を踏んではどうしようもない。これまではゲート不安の素振りなんて見せてなかったように思うんだが..馬券を買ってた人は気の毒すぎる。

■ 中山記念/激流を味方につけてヒシイグアス4連勝! 人馬とも風格漂う堂々の勝利

ヒシイグアスにとっての懸念事項は、1800mの多頭数でゴチャゴチャして踏み遅れることだった。しかし好スタートから1角に差し掛かった時点で、前から離れた4番手をスムーズに確保。この時点でほぼ勝利を確信した。
包まれず、動きたいタイミングで動けるポジションを取った松山弘平のさりげない好騎乗。しつこいようだがもうどんなレースでも平常心でやるべきことをやってくれる、この信頼感よ。ヒシイグアス自身も4連勝でいよいよG1参戦も視野に入ってきたが、人馬とも風格すら漂う堂々の勝利だった。

ケイデンスコールの京都金杯は完全にフロックだと思っていたので今回も続けて好走されたのは驚き。復調か本格化か。しかしレース後に知ったのは、この馬があのバランスオブゲームの甥っ子だということ。そりゃ中山記念なんて血が騒いでしゃあないですよねw
枠順や展開がドンピシャだったとはいえ、今後さらに活躍の馬が広がりそうな2着でした。

ハイペースを2番手で追いかけたウインイクシードが3着に踏ん張ったのは立派。逃げたバビットがシンガリ負けを喫したのも、この馬が単騎逃げに持ち込ませなかったからだと思う。すぐ後ろからプレッシャーをかけ続けた横山武史のファインプレー。

勝ち時計は1:44.9の高速決着。確か昔サクラプレジデントが同じタイムで勝ってましたよね覚えてます。開幕週らしい馬場を味方に、前で勝負した3頭以外は勝負になりませんでした。

唯一、中団から追い上げる脚を使ったのが蛯名正義のゴーフォザサミット。近走の不振ぶりやらを考えても、ここまで走れただけで実質勝利やろ。最終日に2勝を挙げるなど盛り上がった「ラストダンス」でしたが、最後の騎乗でも勝負にこだわる魂を存分に見せてくれました。

繰り上げ出走の幸運もあるかなと思ったクラージュゲリエは後方を追走するのに精一杯といった負け方。1800mの重賞でこのペースだとさすがに厳しそう。フランツはスタートが悪く最後方から。さすがにあれでは何もできない。

■ その他のレース

何から振り返ればいいですかね..? たぶん色々と忘れてそうな気もするが。

まずは松田国英調教師に最後の2勝をプレゼントした幸さん。土曜7Rのトライハードでハナ差勝ち、そして日曜7Rのサイモンルモンドでは見事なイン突きと、気迫みなぎる騎乗を見せてくれました。
幸さんとマツクニ厩舎といえば..うーん、真っ先に思い浮かんだのは「ミスパスカリのローズSで乗ってた」とかなんですけどw ともかく名伯楽の最後を飾るお手伝いができてよかった。

土曜は松籟Sが期待どおり盛り上がりました。外回り→内回りの3200m。仮柵の移動の様子がツイッターで公開されていたのでシェアしときます。

これは天皇賞までに予行演習しといて正解ですわw
コースの印象としては、生半可なスタミナじゃ乗り切れなさそうな印象。2周目が内回りで、割と早めからスパートに入る分だけ最後が余計にしんどそう。とりあえずここを逃げ切ったディアスティマには優先出走権をあげてもいいのではw

あと仁川Sのマリオマッハーは不安が的中。後方で何もできないまま流れ込むだけでした。調子落ちは明らかなので、取り返しがつかなくなる前に立て直して欲しいですね..



3歳馬については別記事で振り返りましょうか。ディープモンスターとか、アヒージョケッパーのこととか書いておきたいです。
来週は弥生賞とチューリップ賞。「脚慣らし」より「権利取り」がアツい新時代のトライアルを楽しみましょう。

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