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【競馬コラム】夏期講習をサボったツケ

例年であれば春のタイトルホースをはじめとする実績馬が多く名を連ねるローズS。しかし今年は二冠馬スターズオンアースが骨折の影響で秋華賞に直行することもあってビッグネームが不在に。他にもフラワーCの勝ち馬スタニングローズが紫苑Sに回ったこともあって、重賞勝ち馬が不在という事態に。
なかなかこういう年もめずらしいよなあと思っていたのだが、改めて近年の出走メンバーを見るとそうでもないなとw その年の春にG1を勝った馬がローズSに出走したのは17年のレーヌミノルが最後だった。こういう競馬観はしっかりアップデートしていかなければならない。

最近の潮流どおり、トライアルの役割も変化を遂げつつある中、ローズSの馬券を当てる上で重要になるのが「夏競馬をどれだけしっかり見ているか」である。条件戦で見せた素質を見逃さずにチェックできているか、目をつけた馬がまだ「バレていない」か。そこが勝負の分かれ道となる。

ハシスポさんの場合は馬券を買う気は全くなく、夏競馬は2歳戦と重賞くらいしかマジメに見ていない自覚もあるので最初から諦めてます。このレースで3番人気に支持されていたセントカメリアのこともよく知らなかったし、馬柱を見ていると他にも耳なじみのない名前がチラホラ..単勝7番人気で3着に入ったエグランタインのことも、これまで全く知らない馬だった。

この馬、昨年10月のデビューから4戦連続で勝ち馬から2秒前後も離されて、もうどうしようもない状態だったんですね。ところが5戦目でガラリ一変。単勝15番人気の低評価を覆して初勝利を挙げると、何事もなかったかのように1勝クラスも2戦でサクッとクリア。そして秋華賞の切符をつかんでしまうのだから恐るべき成長力である。敗れたとはいえ陣営にとっては大満足の一戦だったのでは。

しかしアートハウスはさすがでした。メンバー中、OP級の勝ち鞍があったのはこの馬だけ。川田将雅のコメントを見る限り、まだ脆さも同居する中だが、こうして課題を一つずつ解決していければさらに上も目指せるのでは。

これまでの2戦で非凡な走りを見せていたサリエラも、前が有利な展開で末脚を伸ばしてきた。何となく秋華賞は平気な顔でパスしてきそうな気もするが、来年以降どこかで大きな仕事をしそうな予感である。

セントライト記念は日本ダービー3着馬アスクビクターモアを上がり馬ガイアフォースがねじ伏せた。休養で出世が遅れていたが、新馬戦でドウデュースの2着だった馬。2戦目で圧勝したように、早くから将来を嘱望されていた素質が開花した。さすがにこの馬は夏期講習サボり組でも知ってましたよw

春の上位勢力ほとんどが出てこないと見られる菊花賞。神戸新聞杯にもビッグネームは不在で、ラスト一冠は上がり馬たちによる争いが濃厚となる。馬券は難しいが、まだ見ぬ未来の大物に出会えるのが今から楽しみだ。


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