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【競馬】「場違い」な圧勝に何の価値があったか/ヴィクトリアマイル振り返り

何のための牝馬限定G1なんだろう。案の定、グランアレグリアの独り舞台となってしまった。

もちろん、勝ち馬を含め誰一人として責めるつもりはない。だが、言葉を選ばずに言えばその強さは「場違い」だ。牡馬相手にG1を3勝できる馬がわざわざ牝馬限定G1に出てきて4馬身差で勝つなんて、体育の授業でサッカー部員が無双してゴールを決め喜んでるようなものだ。

すでに歴史的な名牝と評されるに十分な実績を積み重ねている立場で、空虚なタイトルを一つ追加したところでどれだけ価値があるのだろう。むしろランブリングアレーやマジックキャッスルらが、数少ない古馬牝馬のG1タイトルを争う方が、よっぽど見応えのある勝負になっただろう。充実期を迎え、大舞台でもしっかりと力を発揮できた彼女らがあっさりとぶっちぎられてしまったのが気の毒で仕方がない。

レース後にグランアレグリアが安田記念に向かう予定であると知らされたのはせめてもの救いだった。昨年も制したレースだけに、何事もなければ勝ったも同然と思われるかもしれないが、あのアーモンドアイですら歯車を狂わせた中2週のローテがどう出るか。そのポイントは忘れずにいたい。



もうひとつ書き残しておきたいのが、馬券を考える上での傾向の変化。これまではとにかく機動力重視、中距離タイプは苦戦気味で先行できるマイラーが強いレースだったが、ノームコアが勝った19年あたりから流れが変わりつつあるのを感じている。
今年もランブリングアレーやマジックキャッスルが2着3着に入り、レシステンシアは粘りきれず。他にもマルターズディオサやダノンファンタジーが割って入ってもおかしくないキャラなのだが通用しなかった。

ウオッカやブエナビスタが不覚を取ったのは事実だが、それも遠い過去の話。傾向はどんどんアップデートしていかないと、いつまでも的はずれな予想を続けることになる。
それを踏まえて来年以降どうするかという話だが、個人的にはもうターゲットレースから外そうかと考えている。もう何を基準に考えていいのかわからなくなってきたw

来年はもしかしたらレイパパレあたりが「場違い」な強さを誇示するレースになっているかもしれない。願わくばそこにソダシらも加わって、見応えのあるレースになってほしいものだ。

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