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【競馬】スーパーホーネットにG1を捧げたい/NHKマイルC見どころ

NHKマイルCでバスラットレオンに騎乗する藤岡佑介が、改めてスーパーホーネットの名を出して矢作芳人調教師への感謝の想いを表してくれている。

好きだったんですよ、スーパーホーネット。

まだ矢作厩舎が開業して間もない頃、マイナー血統の「雑草」たちをどう走らせるか試行錯誤する中で出会った「原点」とも言うべき馬。当時から「1円でも多く稼ぐ!」を合言葉に、革新的な厩舎の運営を志すスタンスには個人的にも魅力を感じ、管理馬たちはよく応援していた。グロリアスノアとかマリンフェスタとか、そんな時代の話。

スーパーホーネットについても忘れられないエピソードがある。デイリー杯2歳S3着後、どこで賞金を加算して朝日杯FSに向かうか熟考を重ね、狙い通りにくるみ賞を勝ったのが最高にうれしかったという。いかにも矢作厩舎らしい。
その話を聞き、なるほどそこまで工夫を凝らしての参戦ならばと馬券を買ったら2着に好走してくれたのが縁の始まり。以後はよく馬券も取らせてもらったし、馬自身もどんどん強くなって5歳時には毎日王冠でウオッカを破る金星も挙げたほど。最後までG1には手が届かなかったものの、後の名門厩舎の礎を築いた功績は非常に大きかった。

藤岡佑介にとっては、あと少しでG1を勝てなかった苦い記憶の方が強いかもしれないが、それでも若くしてトップクラスの馬を任された経験は大きな財産となったことだろう。
そして彼も3年前にこのNHKマイルCをケイアイノーテックで制し念願のG1初勝利を成し遂げた。まさにジョッキーとしての円熟期に差し掛かった今、同じ矢作厩舎の新鋭バスラットレオンにタイトルをもたらすことができれば最高の恩返しになる。

ただひとつ残念なのが、スーパーホーネットは種牡馬引退後に行方不明となり、現在はもうこの世にはいないであろうということ。netkeibaの掲示板がソースではあるが、恐らく間違いではないだろう。あれだけの功労馬が悲劇的な最期を迎えてしまったのは哀しくて仕方がないが、彼に携わったジョッキーと調教師のコンビをG1を勝てれば、この上ない贈り物となるだろう。

<おまけ>
スーパーホーネットに関しては旧ブログにたくさん記事が残ってますので、もし当時の思い出など共有できる方がいらっしゃればそちらもお目通しいただけるとうれしいです。


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