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【競馬コラム】亀田温心とかいうキラキラネーム界のホープ

いわゆる「キラキラネーム」が好きではない。一般的な感覚から遠くかけ離れた名を授かった子どもを見ると気の毒に思うし、正直アホな親に育てられたんだろうなという偏見すら持っている。

若い世代の著名人にも、読むのに困るような人物はなかなか見当たらず、やはり成功を収めるにはまともな環境で育つことが重要なのだと再認識していたのだが..3年前に中央競馬界にこの男がデビューして以降、その考えは少し改なければならないということを思い知らされた。

亀田温心である。温かい心と書いて「ハート」と読む。

いや、キツいです。日本人として無理です。
こんなぶっ飛んだネーミングセンスの主が、よくも息子を競馬学校騎手課程に入学させられたなと。そして無事に卒業させられたなと。皮肉まじりに感心させられたのだが、この20歳の若武者が着実に成功へのステップアップを遂げている。
1年目は12勝。競馬関係者の血縁にあるのならまだしも、淀の乗馬センターで基礎を学んだ彼からすれば十分な数字である。2年目は40勝と一気にジャンプアップ。収得賞金は5億円を突破し、騎手の取り分となる5%を単純に計算しただけでも、一般的な会社員の稼ぎなど軽くしのぐ金額を叩き出す。

こうなってはもうネタにできる要素などどこにもない。ハートさんに失礼。

そして3年目となる今季は葵Sで重賞初制覇も達成すると、初のタイトルをもたらしてくれた相棒レイハリアとのコンビでキーンランドCも制し重賞2連勝を飾った。
好スタートからハナをうかがうも、武豊騎乗の1番人気メイケイエールが暴走気味に競りかける中、控えて先行集団の一角で流れに乗る冷静な騎乗ぶり。内で粘るカイザーメランジェを交わし、外のエイティーンガールの猛追を振り切ったところがちょうどゴールだった。

この好感度マックスの受け答えを見よ。こういう謙虚な姿勢が多くの乗り鞍につながってるんだろうなあ。きっとご両親の教育が良かったんですね(手のひら

ちょうど先日YouTubeで「うまんchu」の同期対談の動画を見てた時も飾らない人柄でいいヤツやんと思ってたので、今日の勝利もうれしかったですよ。団野大成や岩田望来、斎藤新に菅原明良と結果を出しまくってる同期生がいますけど、決して劣らない活躍ぶりだと思います。

ますます出世していきそうな、キラキラネーム界のホープ・亀田温心さんに今後もご注目ください。

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