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【野球】佐藤輝明のポジションと開幕スタメンが悩ましすぎ問題

うれしい悲鳴、と言っていいだろうか。

ルーキー佐藤輝明が、その前評判どおりに快打を連発している。すでに練習試合からその片鱗は見せつつあったが、オープン戦に入ってもその勢いが衰える雰囲気はない。
正直、入団が決まった直後は、そのパワーこそ魅力ながら荒削りな印象もあっただけに中軸を担えるような打者になってくれるのだろうかと不安もよぎったのだが、今は圧倒的に楽しみの方が大きい。一体どれだけスケールの大きい打者へと成長を遂げてくれるのか。
もはや「開幕スタメン入りなるか」という次元ではなく、「何番で、どこを守るか」が焦点になりつつある状況。しかし困ったことに、その答えを出すのが簡単ではないという問題に直面しつつある。

何が難しいって、ゴールをどこに設定するかですら悩ましいということ。今季のベスト布陣を考えるのか、将来的なチーム設計を見据えるのか。佐藤自身のことだけを考えるのか、チームメイトのことにも気を配るのか。

まず、将来的なことを考えれば間違いなく三塁手として使うべきだ。チーム編成を考えた際、主軸を担える内野手がどっしりと構えてくれれば、これほど頼もしいことはない。仮に大山悠輔が一塁にコンバートされれば、助っ人野手を置くポジションを左翼に固定できる。これが叶えばスカウティングがだいぶ楽になる。一塁手はともかく、三塁手を探してくるのは大変だからね。
じゃあ今から三塁のレギュラーとして起用すればよいのではという意見も出ているようだが、このタイミングで「すまん大山、やっぱ今季は一塁な」と配置転換を命じるのはあまりにもかわいそうだ。シーズンオフ・春季キャンプ前ならまだしも、開幕へ向けて準備を進めている段階でメインの守備位置を代えろというのは便利屋扱いもいいところ。昨季28発の主砲に対してそれはない。

そんな経緯もあってのことか、どうやら左翼手をメインに起用することになりそうだ。野球経験者いわく「打球の方向が同じポジションの方が戸惑いは少ない」らしく、ひとまず今季は左方向の双ポジションをこなしながら経験を積むのは間違った方針ではないように思う。

ただ、そうなると一つ問題が。いや、大問題というべきか。

このままだと今季の開幕戦ではサンズが右翼手を務めなければならないという事実が重くのしかかる。
昨季は左翼手専門で、球際には強い守備こそ見せていたものの、元々ヒザに不安を抱えているせいもあってか範囲は狭く前へのチャージも甘かった。守備ヘタ揃いの左翼手UZRですら数値は悪かった記憶。
そんな彼が右翼に入ればもうそれだけでファイアーフォーメーションのできあがりよ。右中間は近本光司がカバーするにせよ、ライン際がガバガバだと三塁打は量産されるわ平気で一・三塁は作られるわでもう大変。せっかく守備難の糸井嘉男に頼らなくていいチームづくりが進んできたというのに、これでは昨季までと変わらない。

かといって、当初の予定通りサンズを一塁に回したとするとマルテとの併用も叶わず、右翼手の主戦が髙山俊とか陽川尚将になってしまう。これではちょっと打線の破壊力が..

結論としては \ロハスー、早く来てくれー!!/ に行き着くのだが。

■ たぶんこうなる2021開幕スタメン
(中)近本
(二)糸原
(一)マルテ
(三)大山
(右)サンズ
(左)佐藤輝
(捕)梅野
(遊)木浪
(投)藤浪

OPS0.8越えを計算できる三人がしっかりクリーンナップを務めてくれるのは心強く、佐藤も気楽に六番に入れる。でもやっぱり右翼手サンズはホラーでしかないw

■ サンズを一塁に移すとこうなる
(中)近本
(二)糸原
(一)サンズ
(三)大山
(左)佐藤輝
(右)陽川 or 髙山 or 糸井
(捕)梅野
(遊)木浪
(投)藤浪

やっぱり物足りんな、マルテとてそこまで猛打を奮えるほどではないのだが。そしてしれっと佐藤を五番に据える苦しさw 陽川が昨年くらいの打撃成績を残してくれれば対右投手でも固定できそうなもんだが。

■ 阪神タイガース2021完全体
(中)近本
(二)糸原
(右)ロハス
(三)大山
(一)サンズ
(左)佐藤輝
(捕)梅野
(遊)木浪
(投)藤浪

っぱこれよ。全てがビシッとハマる。ロハスが期待通りに働いてくれればの条件付きとはいえw

何はともあれ楽しみになってきた。ガンバがしばらくお休みになるので余計に野球をエンジョイしたい。

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