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【競馬コラム】ラヴェルの敗因

長く競馬を見ていると、絶望に打ちひしがれ屈辱を味わう経験は避けて通れないもんだけど、まあそれにしても久々に心折られたね。

ラヴェル、何もできないまま終了。いわゆる「後方まま」である。

負けるにしても、大外枠とか展開に泣かされたりして「いい脚は使ってるんやけどなあ、今回は運がなかった」くらいの終わり方を想像していただけに、ショックは大きい。

レース直後はそれこそアタマ真っ白で何も考えられなかったが、時間が経ち徐々に冷静さを取り戻してきた今だからこそ、あれこれ敗因が思い浮かぶようになってきた。

まず外枠が結果的に詰んでた。基本的に位置取りゲーにならない阪神ジュベナイルFだが、今回に関しては思い切りトラックバイアスが作用。あと坂井瑠星は「道中から力んで消耗してしまった」と。各メディアで同様のコメントが残っているから表向きはそういうことなんだろう。前半からペースも速かったので折り合いを欠く素振りは見られなかったが、これまで問題のなかった気性面に課題が出たのはそれはそれで痛い。
ペースに戸惑ったというのもあるだろう。デビューからの2戦目はラスト3Fだけタメる競馬で末脚を伸ばしてきたが、テンから脚を削られたのは初めての経験。ぶっちゃけこれは危惧していた展開で、むしろスローの団子状態でヨーイドンさせてくれた方が弾けるんじゃないかと思ってた。

あと、たぶん状態も万全じゃなかったよねきっと..1週前追い併せ馬にならないグダグダっぷりで、直前は終いだけサラッと伸ばすソフト調整。フェイトの東スポ杯もうまくいってなかったし、一体どうなってるんや矢作芳人厩舎は(私怨

まあでも最大の敗因は「リバティアイランドがいたこと」に尽きる。いくら万全の競馬ができていたとしても、この馬には勝てなかったきっと。
アルテミスSは勝ったけれども最後の猛追は目を見張るものがあったし、そもそも新潟の31.4秒の上がりがフロックでないことが証明された時点で、間違いなく厄介な存在になると覚悟させられた。
今回も何らかの不利でもあれば付け入るスキはあるかなと思っていたが、中団外をストレスフリーに追走しているのを見て「ああ、これはやられたわw」と。そこから先は皆さんもご覧の通り。

自身の上がりが35.5秒かかる消耗戦でも末脚が鈍ることなく、涼しげに突き抜けたのを見ていると来年の春までこの馬に立ちはだかる存在など見当たらないのでは。何かがあるとすればもうケガくらいしか考えづらい。

せっかく坂井瑠星がクラシックの主役になれると思ったのに..POGも優勝を狙えそうだったのに..色々と夢破れた。現実はいつも厳しい。

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