見出し画像

【競馬】日経賞・マーチS・ドバイミーティングほか振り返り

3月末といえば「ザ・節目」である。FUSHIME。ラジオ局も番組再編成が行われ、決まった曜日、決まった時間に聞いていた番組たちがなくなってしまったり、あるいはDJさんが変更になったりと大変さみしい思いをしている。なにげない日常に寄り添ってくれる声の存在って本当に愛着わきますよね。しばらくすれば慣れると思いますが、さみしい。卒業や退職、異動といったライフイベントと縁のない生活をしている中で、数少ない「春のもの哀しさ」を感じる瞬間である。

競馬マスコミに従事する方の中にも、退職されるとのお知らせを耳にした。特別に愛着があったりするわけではないものの、「ええ、この人がやめちゃうの」と惜しくなるような名前も。色々と思うところがあります。


■ 日経賞/随所に際立つ「さすが」の決着、4歳牝馬ウインマリリンが久々の重賞制覇

4歳牝馬ウインマリリンが勝って重賞2勝目。日経賞を当たり前のように牝馬が勝つなんてねえ..と歴史を遡ってみると、88年のメジロフルマー以来33年ぶりだったようです。
しかし横山武史はもはや「さすが」と言いたくなる好騎乗。こういう積極策できっちり力を発揮させるともう関東ナンバーワンなのでは。依頼した側、馬券を買った側も納得のパフォーマンスである。

カレンブーケドールもある意味「さすが」の2着芸。テン乗り松山弘平をもってしても惜敗にピリオドは打てず。それどころか騎乗停止処分まで..先日も少し書いたが、この時期に戦線を離れるのは痛手すぎる。それにその後は香港遠征からの隔離期間も待っているとなると、春のG1ほとんど乗れずじまい。もったいなすぎる。

それからワールドプレミアも苦手な小回りスローペースでどうにか3着にまとめたのは「さすが」。これなら天皇賞に自信を持って臨める。武豊の復帰は間に合わないかもしれないが、好勝負を期待。

■ マーチS/そらそうよ..アメリカンシードは大敗、激流を味方にレピアーウィットが重賞初勝利

単勝1.4倍のアメリカンシードは案の定、大敗。そらそうよ。落鉄もあったとはいえ、やっぱり重賞は勝手が違う。ダートの条件戦を連勝してきた圧倒的人気馬は危ないよねという話はしていたけれども..別にいいんですけど、これだけハイリスクローリターンな馬を買う理由がわからん。
レピアーウィットはワンターンの東京だとからっきし。逆に中山1800mは滅法強いのでここは狙い通りの巻き返しで重賞初制覇。2着のヒストリーメーカーは上手に立ち回れるのが強みでこういう乱戦向き。これ馬券上手な人なら簡単に取れたんじゃないですか?
僕はメモリーコウの応援馬券だけ軽く持ってました。いい感じで4角でポジション上げてきたけど、さすがに前2頭を捕らえるには至らず。でも差す競馬がすっかり板についてきて、中央の重賞で牡馬相手にも互角に渡り合えるようになってきた。繁殖入りのタイミングが遅れそうなのが気がかりだが..w

■ ドバイミーティング/善戦あり惜敗あり、日本勢は銀メダルラッシュ..!

春の競馬の祭典が帰ってきましたね。昨年は中止になったドバイミーティング。日本からも各レースに遠征しましたが、今年はめずらしく銀メダルラッシュとなりました。

ドバイゴールデンシャヒーンのレッドルゼルは初の海外遠征ながら自慢の末脚はしっかり通用。来年はサウジアラビアと含めて連戦できそう。相変わらず海外勢のスピードはえげつないが、それでもダート短距離のカテゴリでも世界との差は着実に詰まりつつあるのを実感。
ジャスティンは今回もちょっとイレ込みがキツかったですかね。スタートは五分に出られたものの、直線入り口でギブアップ。坂井瑠星にはいい経験になりました。

意外といえば失礼かもしれないが、ドバイターフのヴァンドギャルドの2着は健闘の部類。うまく内を突いてきた時は「やったか!?」とさえ思ったが、外からロードノースがすごい脚で突き抜けていきました。どんまい。
健闘といえばドバイワールドカップのチュウワウィザードもそう。毎年だいたいこの時間に寝落ちしてしまうのは勝機が薄いからに他ならないのだが、起きたら2着に頑張ってて驚き。勝ち馬には完敗だったけど、例年ならズルズル後退していくのがデフォですからね。

唯一、悔やまれたのはドバイシーマクラシックのクロノジェネシスの惜敗。よりによってラヴズオンリーユーと接触したのが響いての2着。世界の二刀流ミシュリフの脚も強烈だったが。
ラヴズオンリーユーの方は完全復調を思わせる3着。そのまま香港に転戦するらしく、デアリングタクトやキセキと一緒にQE2世Cを狙うことに。こちらも好走を期待。

■ その他のレース

日本ダービー・オークスに向けて楽しみな馬が名乗りを上げましたね。まずは「ダービートライアルTR」として知られる大寒桜賞を、ゴールドシップ産駒マカオンドールが勝利。ただでさえ重賞でも善戦してきた実績の主が時計のかかる馬場にも恵まれれば鬼に金棒。力強いフットワークで突き抜け、1馬身半差の完勝でした。次は同じ中京の京都新聞杯へ。例年の超高速馬場の京都だとやや分が悪かっただけに、この変則開催も味方につけて大舞台への出走権をつかみたい。

それからミモザ賞のスルーセブンシーズも強かった。まだ中山ばかり使ってて速い上がりのレースに適応できるかは未知数だが、引き続き注目ですね。ドリームジャーニー産駒は数こそ少ないものの、いい馬が出てくるな。
2着のスウィートブルームも重馬場なら安定の強さw この馬もどさくさに紛れてオークスに出たい。

楽しみなメンバーが揃った伏竜Sはゴッドセレクションが圧勝。ここ2戦の勝ちっぷりが強烈だったが、相手強化の今回も3馬身差。好位追走から主導権をがっちり握る、スキのない競馬だった。
スピードが勝ったタイプだけに、直線の長い東京よりも交流重賞で無双できそう。園田の兵庫チャンピオンシップは最有力かな。

あと新人ジョッキーみんな頑張ってますね。小沢大仁くんは高松宮記念の前座・鈴鹿Sをドスハーツで勝利。これでコンビを組んで2連勝、G1開催日の特別戦を勝ったのは立派!
あと古川奈穂さん着々と勝ってますね、先週2勝でもう4勝。2着の回数差で坂井瑠星よりリーディング上に行っちゃいましたw やっぱり4kg減は効くのかな。落馬とか馬装の不備とか色々トラブルも発生してるみたいなので、くれぐれもお気をつけて..
3着芸人と化していた角田大和くんも初勝利を含め2勝。若者たちの頑張りは見ていてうれしくなりますね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?