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【競馬】母譲りの快速アヴェラーレ・エリザベスタワーはイヤな予感が的中ほか/先週の3歳馬情報

リスグラシューの初仔が産まれたそうで。牡馬、お父さんはモーリス。すなわちモスグラシュー。今からデビューが楽しみですが、血統的に才能開花は古馬になってからかなあ。
しかしふと思うに、「◯◯の初仔が誕生」といえば一時代を築き種牡馬入りした牡馬のニュースが定番のはずだが、これだけ牝馬ばかりがビッグレースを勝つとその座もお母さん側に譲ることになるんだなと実感。現役だとコントレイルくらいじゃないですか、大物と呼べる牡馬って。このままだと期待の種牡馬がいなくなりそうな気配..



先週の3歳馬情報も牝馬が中心になったのは偶然です。

■ 春菜賞/母譲りの快速で2戦2勝、アヴェラーレの標的は桜かマイル王座か

アルビアーノといえば柴山雄一を思い出す。数年前、なぜか一時期ノーザンFお抱えの乗り役の座を射止め成績を伸ばしたが、アルビアーノと出会ったのもちょうどこの時期だった。このコンビでフラワーC・スワンSと重賞を2勝。スピードと操縦性の高さを兼ね備えた、強い牝馬だった。
その初仔アヴェラーレも快速ぶりとセンスをしっかりと引き継いだようだ。圧倒的1番人気に応える形で春菜賞を制し、これで2戦2勝。ソツなく好位を取って馬群の間から抜け出す、超スマートな勝ちっぷり。ルメールが「重賞級」と高く評価するのもわかる。
となると気になるのは今後。桜花賞へ向かうには間を詰めてトライアルかフラワーCへということになるが、恐らくノーザンFはそんな使い方しないでしょうきっと。ニュージーランドTあたりでNHKマイルCの権利を狙うようなローテになるんじゃなかろうか。1400mが限界ですというキャラでもないだろうし、無事G1に駒を進められれば大仕事も期待できるのでは。

対象的にルージュアドラブルは厳しい競馬になってしまった。スタートで大きく遅れ、追走に脚を使ったことで直線はもう余力が残っていなかった。逆にこの敗戦で春のG1に間に合わせる必要もなくなったわけで、今後はじっくり慎重に使っていけるのでは。小さいけど素質は確かなものがあるだけにね。

■ エルフィンS/エリザベスタワーは不発、理想的な競馬でサルファーコスモスが桜花賞行きを決める

イヤな予感が的中。単勝1番人気に支持されたエリザベスタワーだったが、スローペースにハマって末脚を伸ばせず9着に終わった。あの位置で折り合いを欠くチグハグさではどうしようもない。能力はありそうだが今後も付き合い方は気をつけるべきだろう。
2番人気だったジェラルディーナも後方からの競馬で差し届かず。4角で大外を回し、直線では内にササり気味になる雑な内容。せっかくの石坂正厩舎でのラストランも、悔いの残る内容になってしまった。これでは神様の降臨も起こるはずがない。

勝ったサルファーコスモスは好位で流れに乗り、直線は馬場のいい外を伸びる理想的な形だった。リズムを取り戻した川田将雅と、先週は特に好調だった中内田充正厩舎ともども会心のレースで桜花賞行きを決めた。正直レースのレベル自体は高いとは言えず、本番で通用するとは思えないが、「あの」コズミックフォースの妹だけに油断は禁物w

■ ゆりかもめ賞/昨年に続き牝馬パープルレディーが勝利、ひと押し足りない牡馬たちは..

この時期にもう2400mに舵を切るということは、それだけ決め脚に欠ける証でもある..ゆりかもめ賞に出てくる牡馬はその後あまり活躍できていないイメージが強い。ブラストワンピースとかいう異端児もいますが。
昨年のリリーピュアハートに続き牝馬パープルレディーが差し切り勝ち。人気はなかったが見事な瞬発力でした。この勝利でオークスどうのこうの言われるのは確実でしょうが、なかなかそうはいかんもんで。

問題はひと押し足りなかった牡馬たちよ。まずサトノフォーチュンは仕掛けもうちょい待てば勝てたやろw 誰が乗ってるんやと確認したら岩田康誠さん..うーん、もったいない。それからゴールドシップ産駒ヴェローチェオロは相変わらずの掲示板警備員っぷり。もうこれで十分いいやと思い始めているw
それから坂井瑠星エイスオーシャンは直線で内を狙ったが、エアサージュの斜行に遭い終了。福永祐一は過怠金10万円でギリセーフでした。

■ その他のレース 

まずは日曜小倉でひっそりとデビューした、キセキの妹ビッグリボン。ここでは素質が違いますわと言わんばかりの逃げ切りでした。これだけデビューが遅れるとまともに仕上がっているのかも心配なもんですが、 大丈夫でしたね。ただ、春の大きいところに間に合うかは微妙。
あとは土曜の中京でサトノスカイターフが勝ち上がり。とうとうルメール案件でもなくなっちゃったねなんて言うてましたが、それが奏功したか。ハイペースで上がりがかかる展開になったのも詰めの甘さを解消させてくれたのかと。昇級後はまだまだ強気にはなれないですね。

ダートでは土曜の1勝クラスを勝ったゴッドセレクション。8馬身差のぶっちぎりである。ただ、稍重で1:53.4てのはそんなに速くないよね? 中京とはいえ。もちの木賞でも3着に入っていたように力があるのは間違いけど、現状は中山の時計のかかる馬場でこそ、か。

最後にPOG関連。ディアマンテールはまた勝てませんでした。うまく馬群を割ってきたものの、どうにも伸びきれない。大外からロジローズに差されて2着。これまでの内容を見る限り東京にこだわる必要は全くないよね。中山開幕週あたりに適鞍があるなら好位からサクッと抜け出して勝てそうなんだけど。とはいえここまで勝ち上がりに手こずるようだと過度な期待は..ね。

それからセブンサミット(指名馬ではない)も勝てずどころか6着に終わり、目前に迫った初勝利がまた遠のくことに。ルペルカーリアも勝ち上がり、とうとうモーリス四天王の中でも取り残されることになってしまったが、前途はますます厳しい..


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