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【ガンバ大阪】無理やりにでも一体感を/J1第22節:神戸戦●1-2

残念ながら連勝はならなかったが、大きくメンバーを入れ替えて臨んだ一戦でも一定の継続性が見られたのは収穫。内容だけなら福岡戦より良かったとすら思うほど。

□ 2021年7月21日:J1第22節
ガンバ大阪1-2ヴィッセル神戸

ざっくりと試合を振り返っておく。

試合の入りからよかった。前プレがハマる場面も多く、序盤から得点の気配が漂っていた(当社比)。先制点も自陣から左サイドのライン裏めがけたボールのセカンドを回収し、すばやくクロスを入れる形。一美が囮になってニアに飛び込み、フリーになったパトリックが押し込んだ場面は「共通理解」を感じさせるものだった。

失点の場面に関しては、どちらも相手を褒めるしかないのかなと。

CKから同点を許した場面はドウグラスがスーパー。あの体勢からゴール枠の隅に飛ばされてはお手上げですわ。
2点目に関しては丁寧なビルドアップが巧み。最終ラインを出発点に、センターサークル付近で山口蛍が中坂勇哉かな?とのワンツーでうまくマークをかいくぐった。そこから左サイドへ展開され、サンペールから逆サイドの酒井高徳へフィード。あれだけ時間とスペースをふんだんに使われたらドンピシャのボールがいきますわ。あとは黒川をチンチンに弄んでの優しいクロス。参りました。

後半なかなか反撃に転じられなかったのが一番の反省点。ボールを持たれ、時計の針を進められる時間があまりにも長かった。覚えてるのは70分くらいからの約2分間。全くボールに触れず、絶妙に回されてるのをただ耐えるだけの時間は無力感でいっぱいだった。その間はゴール裏もフリーズしてしまいスタジアムも無音状態。ああいう状況でこそ鼓舞する手拍子がほしい。

それでもメンバー交代からリスク覚悟で攻め入った終盤には冷や汗をかかせるところまではいった。パトリックのボレーに黒川からのクロスを合わせたヘディング..どちらも決まっていてもおかしくない決定機だったし、ラストプレーの宇佐美の右足だって、本来なら枠を捕らえているはず。

まあでも責められんわ。特にパトリックは十分すぎるくらいの仕事をしてくれてる。



まだまだ厳しい状況ではあるが、監督交代前後の惨状を思えば随分とチームとして成り立ちつつあると感じている。これは決して強引にポジろうとかそういうことではなく、本心としてね。

ただ、ひとつだけ気になってることがある。

この試合でいえば、後半開始早々にパトリックと菊池流帆が小競り合いを起こし、ウェリントンが(無駄に)突っかかっていったシーン。

誰も静止したり、割って入ったりしないのはおかしくね?

しばらくしてから諌めにいったのが、さっきまでエキサイトしてたパトリックというのも滑稽な話。他の選手は何をしてるんでしょう。

先制点の場面でもパトリックにすぐ駆け寄ったのはウェリントンだけで、他の選手はのんびりと集まって軽くねぎらう程度。まあこれはパトリックのお祈りタイムを見越してのことかもしれないが..
そもそも同様の違和感は福岡戦の時にも感じてたんですよね。試合終了間際、勝敗に直結するシーンでゴールが生まれたにもかかわらず、パトリックと一緒に喜びを爆発させているのはウェリントンだけ(またか)。もっとワーッてなりません? こういうシチュエーションで点が入ったときって。
当時は「みんな疲れてるやろうし仕方ない」と思ってたんですけど、この試合でも同じような雰囲気。一体感が足りないのはこの難局を乗り切る上でまずくないですか。

試合終了の瞬間に涙腺崩壊してた神戸のGKの子を周りがねぎらってたのを見て、ますますそう思った。

うろ覚えかつ、人づてに聞いた話で申し訳ないけど、かつて岩下敬輔氏がガンバ大阪に加入した際にも「点取ったらみんなで喜べ」みたいなことを提唱してたのを思い出す。たぶん言ってたはず。

次の試合ではゴールの瞬間、無理やりにでもみんなでワーッと喜ぶシーンが見たい。でもパトリックが決めると一人の世界に行ってしまうので、他の選手が決めたときにお願いします。

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