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【競馬】アークライト・ルペルカーリア・ボーデン・レガトゥス・エクランドール・アヒージョケッパーほか/先週の3歳馬情報

サトノレイナスの桜花賞直行が決まった。
今の時代のことだから、前哨戦を使わないことが大きなデメリットにはならないのでさほど気にすることでもないのだが、POG指名民としてはG2G3の賞金をぜひ加算してほしかったという身勝手極まりない想いがあってだな..せっかくソダシもいないわけだしw
しかも報知ブログによると、「放牧先で少し体調を崩して直行を決めた」みたいな経緯も書かれていたのがちょっと心配。まだまだレースまで時間もあるし、さらに言えばオークスこそメインターゲットになる馬なので焦りは禁物。万全の状態でG1に出てきてくれることを心待ちにしたい。

それにしても先週は3歳馬たちの話題が豊富すぎてまとめるのも大変だった。

■ アークライト終戦、レースぶりに進展なく

函館デビューからずっと煮え切らない競馬が続いていたアークライト。未勝利のまま迎えた年明け初戦も5着に終わり、POG期間内の活躍はほぼ絶望的となり、事実上の終戦を迎えた。
とにかくレース内容に進展がない。スタートこそ速く好位に取り付くも、追われてから全く伸びず。これまでも手綱を取り続けてきたルメールも諦めムードか、数発ムチを入れて反応がないと見るやあとは流すだけ。育成段階ではあれだけ絶賛されていたハープスターの全弟としては、あまりにも厳しい現実に直面させられている。
しかも今回はプラス14キロ。2歳時からあれだけ「まだ重い」と言われていたのにさらに増えるかね。数字を見ただけでもう絶望。そもそも調整も馬なりのゆるゆる追い切りばかり。脚元に不安でもあるのか、全く攻められていない。もう少しまともな調教が積めていれば、現状も少しは改善されただろうに..

ちなみにこのレースを勝ったのは、2戦していいところのなかったクロンターフ。ワーケアの半弟がここで一変を見せた。

■ さすが福永祐一、ルペルカーリアを本気にさせた好判断

新馬戦4着のあと再調整を図ったルペルカーリアが期待に応えて初勝利。持っている素質の非凡さを感じさせる、3馬身差の完勝だった。
このレースに関しては福永祐一の好判断がとにかく印象的。外厩での調整中に「前進気勢が出るように頼んでおいた」のが奏功し、テンから抑え切れないくらいの勢いで追走。燃える気性を前面に押し出してこそシーザリオの血は活きることを彼は知っている。さすが。
ただ、今後の評価に関しては保留としたい。使って気性面にどんな影響が出るか、速い馬場にも適応できるかなど課題は山積。それでもクラシックに間に合う可能性が出てきたのは朗報と言えるだろう。

■ 「1:45.2」で圧勝ボーデンの素質は

先週、もしかしたら一番のインパクトを与えたのはこの馬か。土曜5Rの未勝利戦(芝1800m)で1:45.2を叩き出したボーデン。勝ち時計を見た瞬間は「またJRAさんがめちゃくちゃな高速馬場でセットしてきたよ..」と呆れたのだが、他のレースを見ているとそこまで速くもなく。つまりこの馬自身のパフォーマンスによる好タイムだったと判断していいだろう。
平均ペースの高速決着に強いのが、いかにもハービンジャー産駒といった印象。前半1000m57.9秒の猛ペースを涼しげに追走し、後続をちぎり捨てた内容はお見事だった。素質は間違いないものがあるだけに、あとは安定したパフォーマンスを発揮できるか。一度だけ好タイムをマークして、あとはサッパリみたいなパターンも今までよく見てきただけに。

あとはディオスバリエンテそんなに強いのか、って話ですよね。正直、新馬戦を見た時そこまでピンと来なかったのだが..共同通信杯でその答えが。

■ クロッカスSのレガトゥスは相変わらずの操縦難、2着では意味がない..

レガトゥスの現状がもどかしい..出遅れて、引っ掛かってではまともに力を発揮できているとは思えない。今回はルメールが御すのを諦めるように早めから動いていったが、あれだけロスの大きい競馬をしていると上手に立ち回った勝ち馬を負かすのは無理ゲー。
せめてどちらかでも解消されれば、逃げるなりタメるなりメリハリのある競馬ができるのだが..そんなことを言うてるうちに3歳の春も終わってしまいそうだ。

■ 評判馬揃いの新馬戦はエクランドールが勝利、アヒージョケッパーも手応えの3着

日曜の芝1800m新馬戦はさすがにここ狙いの評判馬が揃ったが、制したのはエクランドール。さすがフィエールマンの妹、先に抜け出したホウオウサミットをゴール前でしっかり捕らえた脚は先の活躍を予感させるものだった。オークスまで残された時間は短いが、ノーミスで行けば間に合うかも。

それからゴールドシップの娘アヒージョケッパーが3着に頑張ったのが個人的にはうれしい。POGで指名していたものの情報がぜんぜん入らず、正直どこまでの能力があるのかも未知数だったのだが、これだけやれれば近いうちに順番は回ってくるはず。

■ セントポーリア賞はグレートマジシャンが連勝、宮田敬介厩舎は来季も注目

グレートマジシャンの新馬戦はそこまで強いと思わなかったのだが、ちょっとこれは見直さないといけないですね。フォイヤーヴェルクの弟というだけで侮ってしまってたかもw 
改めて結果を見ると、上がり3Fが次位と0.9秒差。スローペースで直線入り口ではほぼ横一線だったのにこれほどの違いをマークするとは相当な瞬発力。ただちょっと相手に恵まれた印象はあっただけに真価を問うのは次走ということにしておきたい。
あとは宮田敬介厩舎ですよね、初年度の3歳からこれだけ存在感ある馬が出てきた。現2歳の管理馬はまだ見てないですけど、きっと有力株が潜んでるでしょう。注目。

■ 広がるHeavenry Romanceの血、Amour Bellierの仔ルーチェットがデビュー勝ち

中京ではヘヴンリーロマンスの一族からまた期待馬が出現。アムールブリエの初仔ルーチェットがダート1800mの新馬戦を勝ち上がった。母が英語表記になっているように、この馬は英国産まれ。キズナを種付けしてから海を渡ったため、お父さんもKizuna。カッコいい。
ちなみにAmour Bellierは現地でフランケルやらドバウィやらとも交配されているらしく、何かもうロマンがすごい。

■ 中京の1勝クラスでホッコータルマエ産駒がワンツー!西浦勝一厩舎のホッコーカリュウが勝利

華やかな話題が盛りだくさんでしたが最後は地味に締めくくりましょう。土曜の中京ダート1200mで行われた1勝クラスでホッコータルマエ産駒がワンツーを決めた。やったね。
勝ったのは西浦勝一厩舎のホッコーカリュウ。父を鍛えた西浦調教師も定年間近、最後にヒヤシンスSに挑みましょう。エナージロッソも現級にメドが立って今後ますます頑張ってくれるはず。
まだJRAでは目立った活躍馬が出ていないけれど、すでに地方では勝ち馬も多数輩出しており、当初の期待通りコツコツ稼いでくれる馬主孝行な産駒に恵まれそう。種付け頭数も安定してキープできていたと思うし、派手さはなくても頑張る子ども達をしっかり応援していきたい。



以上、ネタ満載でお届けしましたが皆さまにとっては朗報でしたでしょうか、それとも悲報でしたでしょうか。来週もお楽しみに。


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