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競馬

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2022年12月の記事一覧

【コラム】「誰やねん、お前」から頂点へ。2022年を振り返る。

あっという間に有馬記念が過ぎ去り、ホープフルSも終了。イクイノックス強かったなということと、ドゥラエレーデって「伝説の新馬戦」前には大騒ぎされてたよなあと。まあそれくらいw 1年前のことを思い出す。閉塞感と不安しかなかった年末。仕事が低調で、ああこのままじゃ給料ダウンやなあ、廃業もあるな..いっそのこと独立するか? いやいやうまくいくわけないやろ..ともにょもにょしながら迎えた新年。本当につまらんかった。 春先。奥さまの妊娠が判明。ずっと二人目を望んでいたのでめでたい限り

【競馬】有馬記念を前に

今年の下半期は一度も予想して馬券を買うことなく、とうとう有馬記念を迎えることとなった。有馬記念は近年どちらかといえば相性のいいレースで、1年の総決算的な意味合いとは関係なく積極的に参戦しているのだが、今年に関してはなかなか野心がみなぎってこない。 ざっと出走馬を見渡してみると、もうイクイノックスとタイトルホルダーの1点でいいんじゃないのと思ってしまう。もしタイトルホルダーが力を出せる状態であれば、コース設計や馬場コンディションの面からもそう簡単に捕まるとは思えず。ひっくり返

【競馬コラム】坂井瑠星、2023クラシック有力候補との「不自然なまでの」出会い

阪神ジュベナイルFで厳しい現実を突きつけられ、心折れたまま迎えた今週の競馬。土曜のひいらぎ賞ではPOG指名馬マラキナイアが単勝1番人気に推されながら見せ場なく馬群に沈み、ああ競馬ってのは本当に厳しい娯楽だよなあとしみじみ痛感させられるハシスポ氏であった。 せめてドルチェモア坂井瑠星が朝日杯フューチュリティSを勝ってくれれば、少しは心の傷も癒せるんだけどなあと思いながらも日曜午後は出かける予定も入れてしまい、そこまで熱も入らぬままレースの時間を迎えたわけだが、ゴール前はさすが

【競馬コラム】プリモディーネの頃から変わらぬ握りこぶし

福永祐一という騎手が馬上で喜びを表す際はいつも控えめだ。ゴール直後から上体を起こし、ムチを振り上げてガッツポーズ..なんて仕草は見た記憶がない。いつも前傾姿勢のまま、顔の近くでグッと握りこぶしを作る。それが彼のスタイルだ。 リメイクとのコンビでG3カペラSを勝利。いつもの年なら阪神ジュベナイルFで将来豊かな2歳馬の手綱を任されているところだが、周知の通り来春限りで現役を引退することが決まった影響もあってか「ウラ開催」の中山へ。とはいえ、2歳時から主戦を務めてきた相棒と重賞勝

【競馬コラム】ラヴェルの敗因

長く競馬を見ていると、絶望に打ちひしがれ屈辱を味わう経験は避けて通れないもんだけど、まあそれにしても久々に心折られたね。 ラヴェル、何もできないまま終了。いわゆる「後方まま」である。 負けるにしても、大外枠とか展開に泣かされたりして「いい脚は使ってるんやけどなあ、今回は運がなかった」くらいの終わり方を想像していただけに、ショックは大きい。 レース直後はそれこそアタマ真っ白で何も考えられなかったが、時間が経ち徐々に冷静さを取り戻してきた今だからこそ、あれこれ敗因が思い浮か

【競馬コラム】またしても転機は突然に

初めてダートを使ってからわずか4ヶ月で頂点に。何なんですかこれ、先週と同じパターンじゃないですか。本当、どこで転機が訪れるかわからんもんですな。 ただ、脚元の事情で芝をなかなか使えずにいたヴェラアズールと違って、ジュンライトボルトの場合は芝でOP昇級後しばらくモタモタしていたところでのコンバート。陣営としては「いつかはダートを」という思惑もあったそうだが、ひとつタイミングを間違っていればその才能が埋もれてしまいかねないところだった。 初のダート戦となった7月のジュライSは