ヒロアカ仁くん考察まとめ(ネタバレたくさん)

半分タダの感想。
あとかなり駆け足で36巻+本誌まで読んだのでぶっちゃけ「これ○巻に書いとるわ!」みたいなことあったらめんご。

・仁くんの能力の謎

仁君の能力って文字通り捉えれば「2倍」は2つしか増やせないし、自分だからっちゅって5人にも6人にも増やせないはずなんだよなーと思ってた。
なのでこっからは完全主観の考察というか感想だけど、やっぱ「理解度」の問題だったのかなーと。
仁君はトラウマで自分が自分なのかわかんなくなった。自分がコピーなのかなんなのかわかんなくなった。自分自身が傷ついて、その瞬間壊れちゃってコピーだったってわかるのが怖くなった。自分が分かんないし、自分が自分に歯向かうのを見たので、自分のコピー作って殺されるのが怖くなって、自我がわかんなくなってはちゃめちゃになっちゃった。
なので、24巻に至るまでの間は、自分のことがわかんなくなっちゃってる状態で、「自分が作れない(能力的に可能だが、トラウマで出来ない)」ではなくて、「自分が作れない(能力的にもトラウマ的にもできない)」だったんじゃないだろか。
他者のことは自分以上にはわかんない。
だけど逆に言えば自分のことは自分が一番わかるはずで、「理解度」で言えば、自分のことは一番理解できるはずなんだよなー。
というので、じぶんのことをはっきりと分かったからこそあんなに増やせたのかな?とか思ったりした。

・他者を通して自分を見る

自分を理解するってたぶん一人じゃできなくて、自分で自分増やして、自分の中で自問自答してもたぶんわかんないんだよねえと思ってて、だからヴィラン連合の中で他の連中とつるんで、その中で「俺は仲間を傷つけねえ」と、他者との交流の中で自分を掴んだ。
他者っていうか、一番はトガちゃんだけど。
トガちゃんの能力ってよほど自分の中のゆるぎない自我が確立してないと使えないと思ってて、まるまる他者になるわけだから、とーぜん仁君みたいな自我がふらふらで使うとたぶん大変なことになると思うんだよねえ。そういう意味でお互い持ってないものを互いにもってたんだなーとは思う。
面白いのは、トガちゃんは能力的には他者を取り込む物なんだが、性格の根っことしては自分を押し付けるというかなんというか、自我を押し通す感じで、逆に仁君は性格的には他者の気持ちがめちゃわかるマンなんだけど、能力は自分のことを主張しまくるような能力と言うか。
でもそれはもう少し発展させると、トガちゃんは自分の何か糧のようなものとして他者を取り込んでて、他者を他者のまま取り込むというよりは、自分の物にしちゃうって感じで、理解とはまた違うんだよね。
んで他方で仁君は、理解しなきゃ能力の発現はできないので、他者・自分ともに理解するための能力なんだよね。
だよね、といってるけど全然考えまとまってない。
支離滅裂。
うーんうーん、もう少しでわかりそうなので積極的に言語化していくけどこの辺り自分で言語化しといてまだ納得いってない。
でも少なくとも、各々の性格と個性が若干リンクしてるのは間違いないんだよねえ。

・ラスト

仁君はラストアレなことになるわけだけど、あそこが印象的で、それまで結構「増やしたもの」って「どう動くかわからない」って感じだったんだよね(シガラキが増やされた時も、シガラキ「俺ならそうする」とか言ってたし。いうほどコントロールできるもんでもないというか)。でもそれは「能力が暴れてる!」ってわけじゃなくて、仁君をそのまま増やしているわけで、仁君が不安定だから、どう動くかわからないんだと思っていて。
それで、ラストは「コピーでもアイツならそうする」とか、そういう「他者」としての動き方じゃなかったよね。
仁君として、ちゃんと仁君そのものが確立して動いてたよね。
よくわからないコピーじゃなかった。
ちゃんと、仁君が一貫して仁君でした。
だから最後、「ざまあみやがれ」「幸せだ」と思えたんだと思う。
自分が自分を殺してしまうかもしれない、自分がどう動くかわからない、自分は何のために生きている?何のために戦っている?に対してハッキリとヴィランたちのため、トガちゃんのため・・・とはっきりわかって、コピーを通じてでも、トガちゃんと接して、トガちゃんに想いを伝えれる(というか、ハンカチを渡せた)ことができたというか。
コピーがコピーじゃなくなった。
ちゃんと仁君が仁君を理解して終われた。
だからよかったんじゃないのかなあ、あの最後は。

・まだまだ全然わかってない

まだまだ全然わかってない。はい、言葉通りです。
やっぱ1週間読んだぐらいじゃまだまだわかんない。
こっから穴が開くほど何回も読んだり言語化繰り返してわかるものあると思うのでしばらく書いたり消したり繰り返す。終わり。

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