文極キャス20171121【むかわぬむかう】
海を 海を 海を
漂う
透明に溶け込むものを
ないと決めていた
見え ない から
味に疑問を持たない
3年 9年 12年 8年
結晶を知っていたのに
何もないと決めていた
それはどこから来るのか
テロップは土になって落ちる
森を 森を 森を
彷徨う
宙を流れるものを
ないと決めていた
見え ない から
香りに疑問を持たない
1年 7年 8年 17年
花を知っていたのに
何もないと決めていた
それはどこから来るのか
テロップは水になって落ちる
僕は無形だと思っていた
私は枠を編む 拡がらないように
名前が欲しい
解体して
僕は
私は
見え ない
出会っているのに
出会っていないふりをした
触れているのに
触れていないふりをした
閉ざして 物語を始めないから
歌が遠くて 重ならないの
辿り
着かない
むかうの
さと
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