文極キャス20180320【ユノーユノーユノー】

疾く来て石を投げ打つ
こちらを見据えるその目と突沸の友好性
直径0.8cmの火傷でポルカドット

いつだって薬指にパーマネントマッチを化身させ
笑顔の大量コピーを持ち歩いて
いつだって一瞬にしてその1枚を燃やし尽くす

惜しげも無く振る舞う山の如きベイクドアラスカ
重力に負ける無数のアメリカンチェリーのジュビレ
白い手にサービングスプーンを握らせられて

君の夜空にリチウムが揺れるのを
7/8 愛おしい気持ちで見つめ
残りの1/8はマラカイトに預けた

それを目ざとく捕まえた黒髪
熱砂の呪文が僕を襲う

末端冷え性の足先でなぞって
少しだけ震えてやわらかくなる君と
呼吸を三度
マラカイトが返却した1/8で十全

だから安心しておいで
その炎ならすべて丸めて包んで抱いて飲んで収めて流して
僕だけがいつだって最後に君の雪男になれる

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