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【ゼロから養蜂3】3/28~3/31 目指せエレガントリリー 

3/28(15日目)新品の巣脾枠を入れてみる

今まで寒かったこともあり、できるだけ巣の中の密度を上げるべく枠を抜いていたが、今回巣脾枠を1枚追加することにした。
巣脾枠は、あらかじめ半分程度巣房が完成されていて、ミツバチ達はその上に重ねるように巣房を作っていく。きれいな巣になるので雄の卵が少なくなってダニの被害も出にくくなるといいのだけど。

風の中のマリア

日々の作業の細かいことはさておき。
先日、脱サラの先輩でもある御徒町の居酒屋二瓶(居酒屋なのに、棚に本がたくさん置いてある)のマスター(めっちゃ読書家)から、百田尚樹著『風の中のマリア』というをオオスズメバチの目線で彼女たちの一生を描いた作品を勧められた。
日々ミツバチと接する中で、毎日飽きもせず観察していると、門番のミツバチが以上にしつこく粘着質だったり、せっかく足に花粉をたくさんつけて戻ってきたのに巣箱の前で落としてしまうおっちょこちょいだったり、エサの砂糖水を全部入れる前に首突っ込んで飲んじゃう食いしん坊だったり、死にそうな仲間を心配そうに見ていたり…。
見ている私が勝手に感情移入しているだけ、といえばそれまでなんだけど、彼女たち『虫』に感情がないという通説をいまいち信じられなくなっていたので、この本を読んで一層感情移入するようになってしまった。

マリアはオオスズメバチだが、ミツバチの世界も同じで、働きバチは全てメスで、女王以外のメス蜂たちは子どもを産むことなく群れのために働いて一生を終える。
「生きる」ということが「種の存続」とイコールなのだとしたら、他の昆虫のように個々のメスがそれぞれの卵を産むのではなく、群れ自体が一つの生命体のようにしてミツバチ達は「生きて」いる。
私は、この小さくて大きなミツバチから毎日の糧を得ようとしているわけなのだけど、頭の中はミツバチ王国の住人になっていて、内検するたびに自分がスモールライトでミツバチサイズになったような感覚になる。
私も大きな目で見れば、コロニーの一員なんだよな。

3/31(18日目)週末の温度低下に備えて、最後の寒さ対策とエレガントリリーになるべく訓練

夕方から気温が低下して、週末は気温が下がる予報。
おそらく、冬の寒さはこれで最後になるだろう…(ほんとか?)
念には念をで、寒さ対策と給餌を。
28日に入れた巣脾枠は、完成していて卵が産みつけられていた。
卵→幼虫→蛹(蓋がされる)→出房と続いていくのだけど、まずは卵がちゃんと産まれていたら、第一段階クリア。

カメラのセッティングうまくいかず、卵の写真はお預け

私はというと、巣枠と巣枠の間の感覚をうまくとるために、ガイドを自作することにした。
慣れてくれば、こんなもの使わなくてもうまくやれると思うんだけど、まだ慣れなくて隙間にミツバチを挟んでしまいそうで恐る恐るやっているために、時間がかかってしまうし、ガチっと動いてしまってミツバチを挟んでしまうのも怖いので、このガイドを挟んで枠の間の幅を調整してみようかと。
工作中、ホチキスを自分の指に打ち込んでしまい、あぎゃーってなる。
まだミツバチには刺されていないのに、自分で指を刺してしまった(泣)

8mmと12mmのセット

エレガントリリー

ミツバチの仕事をするとき、1秒で10㎝移動するような感覚で動くようにということで、最近それをものすごく意識している。
超せっかちなのでサッササッサ動いてしまうし、仕事ができる人は「早飯早〇〇」という体育会系気質が抜けきらず、ゆっくり丁寧に動くことはなかなか難しい。
手のひらを横にして、スピードスケートの選手が左右に滑る時みたいな感じのイメージで「いーちーにーいーさーんーしーいー」と左右にゆっくり降ってみたりするが、どうしても「イチ!ニッ!サンッ!シッ!」とキビキビとした行進のような動きになってしまう。
ゆったりと丁寧に動けるようになったら、ガサツな私も少しはエレガントになれるだろうか。目指せエレガント。

余談:開花宣言とお礼

本日(3/31)開花宣言いたします。

毎日毎日、待ってたよ。
蕗のとうの花束

燻煙器を使ってることを知っている親切な人がいて、養蜂場にかんな屑がそっと差し入れられていた。誰だかわからなくてお礼も言えないけど、本当にありがたいです。届くかわからないけど、心からありがとうございます。

ありがたいかんな屑





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