偶像は亡霊への救済策となりうるか 20230831木

・夏(広義)が終わるね。

・なんですけど昨日から情緒が行ったり来たりで私はメチャクチャになっているので、終わりゆく暑さに思いを馳せる余裕がないんです。

・昨日の夜から、好きなアーティストの他の音楽を聴いてみるか、と思い立ち、まずは「葛西ハーコーズ」というグループのアルバムを聴いていた。

「葛西ハーコーズ」という存在自体を知ったきっかけはこの曲。『築地市場移転反対連合』という題名です。本当です。これがタイトル。なんならこの曲は「葛西ハーコーズ」ではなく「築地ハードスタイラーズ」が出しています(コンピレーションアルバムであるため)。ガチで面白い。どこかで聴いたような台詞やメロディーがある。聴けばわかります。まぁ最初「築地市場」が話しかけてくる所から置いてけぼりにはなりましたが。

とりあえず全部聴いた。上は好きだった曲たち。『BIER&~』はいきなり舞浜が出てきて死ぬほど笑ってたら『Trinity Homerun』で本気を出してきて情緒ジェットコースターになった。普段ふざけている人達の本気ってなんでこんなに心惹かれるものがあるんだろう?でも『民主暴力主義葛西~』でやっぱりふざけ倒されたので何も分からなくなってしまった。レイヴホーン濫用すればいいってもんじゃねぇぞ。

・で、引き続きYoutubeを見ていたら出てきた動画に思わずはっとなってしまった。

これは「クマリデパート」というアイドルグループの曲なのだが、そのMVが今は活動していないアイドルグループ、「Maison book girl」のチャンネルにぽつんと載っていた。そして「Maison book girl」は解散を知ってから私が好きになったグループである。脳が混乱しながらもそのMVを観る。

「彼女達」がいた。辛かった。確かに曲風は「彼女達」に通ずるものがあるのに、実体はどこにもない。歌っているのは別の方達だ。でも同時に嬉しくもあった。「彼女達」がいた証拠、痕跡のようなものを実感できたような気がしたからだ。

・MVに記された歌詞と歌っている歌詞が微妙に違くて、記された言葉としての歌詞が「彼女達」を表しているんだろうな、と私は邪推した。出来れば活動しているうちに好きになりたかった。でもこの動画がこのチャンネルに出された事によって、なんとなく当時の雰囲気を追体験したような気持ちになった。

・「オタクの亡霊」といった言葉をたまに聞くけど、亡霊ってこういう事を指すんだなとも感じた。再びコンテンツの時が動き出した時、彼らは成仏する。そのする側に私がなったのだと思う。

・そして順調にクマリデパートにも沼りそうな自分がいて怖い。皆可愛い。

・長くなり過ぎたのでここまでにします。明日から9月だな。そいじゃあね。


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