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読書断捨離:人はなぜ寂しさに苦しむのか

本日は、手放そうと思ってる本の、感想と内容をまとめて書いておこうと思います。

中野信子さんの本です。

さみしさについて


1 なぜ人は寂しくなるのか

・他人と共有しにくくコントロールしにくい感情とのこと
・生き延びるための防衛反応のようなもの=本能
・寂しさはコントロールしにくいけど、そこを静かに見つめて、適切な方法を選んでいくと、進化につながってきた
・無かったことにしようとしなくていい
・知恵と知識によって、感情のコントロールの難しさを超えていく
・寂しい時、思考が停止しやすいもの。妙に優しくしてくれる人には注意すること、という知識が大切。

2 私たちが寂しさを不快に感じる理由
・家族だから、パートナーだから分かり合えるというのは、根も葉もない思い込み。
・確証バイアス=関係が近くなればなるほど、「気持ちを共有できているはず」「理解し合えるはず」「助けてくれるはず」と思いがち
・先入観に沿った情報を集めて、自分都合に解釈してしまう。
・オキシトシンのネガティブな側面を知っておく。オキシトシンの濃度が高まると、相手が裏切った時に、許せない。
・怒りなどのネガティブな感情は、防衛メカニズムである。
・寂しさを紛らわせるために、友達やパートナーにしつこく連絡をしてしまうのも、気をつけるもの。しばらく会えなくても、大事なつながりが消えたわけではない。「繋がりは簡単には消えない」「一人の時間も大切」というイメージを自分自身に届けてあげる
・寂しいと打ち明けることが迷惑をかけることだというのは、思い込み。
・寂しさで、心が弱まってしまう前に、「お互い様」と言われる人間関係を少しづつ、築くこと。
・友達がいない時も、「私は必要とされていない」「私は一人になってしまう」などという自分を追い込む歪んだ考え方に、いくのは得策ではない。友達は「気心が知れて、気が合って、対等に交流できる人」「理解」「共感」「対等」の3つの条件が満たされる人が、友達って感じ。

3 脳や心の発達と寂しさの関係

人見知りは、自分を守ってくれる人と守ってくれない人を感じ分ける行為。
・未成年者の脳は、不安を感じやすい。
・思春期の子供の脳は不安を持ちやすく、前頭前皮質がしっかりしてくるのは30歳前後。
・若い人の寂しさは、一生続くものではなく、成長のための大切な要素
・「新規探索性」が寂しさを力に変える
・大人にとっての寂しさは別離や、自分の限界を知ることや、これまであった能力の喪失や、心の拠り所である安全基地をうまく持てないこと

4 寂しさのもたらす危険性


・家族以外の人と交流を持つとGood
・真面目で努力家の人ほど、寂しさの隙をつかれると、騙されやすい
・話を聞いてくれる人を簡単に信用しないこと
・目先の快楽に溺れるのか、寂しさと向き合って、それさえも人生の一側面であると理解していくのか
・幽谷の仙人のような孤高の美学を追求することは、満足度が高いものかも知れないけれど、寂しさへの不快感があるなら、他人の考えに左右される必要もない
・激しい怒りに内在する強い寂しさ。痛みを癒してくれるのは、相手の存在ではない。

5 寂しさとうまく付き合うには


・趣味で新しい共同体とつながる
・マインドフルネスで、自分にも他人にも優しく。「いま、また、ひとりぼっちだと思ってしまったんだね。あの人を失ったことを落ち込んで悲しんでるね。」ともう一人の自分が静かに観察している。「この寂しさを、どう人生に活かしていけるかな」とか「時間がかかるだろうね」とか「寂しくて、当たり前だよ」とか。よくよく、向き合っていくこと、が賢明。
・既にあるつながりの質を見直す。自分が本当に必要としているのは、どのようなつながりなのか、認識すること。
・運動を効果的に取り入れてストレスの反応を安定させる
・認知の歪みに振り回されないように、思考を置き換えてしまう。
・人間関係に「劇的な変化」を期待しない
・一人でできる趣味は心の安定をもたらす。「一人でやってみたいこと」リストを作成してみるといい。そして、続かなくてもいい。
・人付き合いのコツは、「期待しない」「要求しない」「批判しない」
・どう感じたかは、Iメッセージにして、伝える・(私はあなたにわかってもらえなくて、寂しかったなど)
・「誰かを頼ること」は、自分にも相手にも、プラスになる
・寂しくなりやすい季節は日光を浴びたり、ゆっくりお風呂に入ってセロトニンを増やすのがおすすめ
・本の中に、たくさんの話し相手を持つ。ちょっと難しい本にチャレンジするのも、よし。目が見にくければ、オーディオブック。新しいことを見つけると、報酬系が活性化。
・寂しさは克服しなくてもいい

6 感想

なんか、読んでて、ホッとした。
寂しそうな人に対しても、自分の中の寂しいって感情に対しても緊張してたけど、、
みんな、あるよね〜〜〜
って思って、、
懸命に克服しようとしてる私偉い、とかそんな風にも思わなくていいというか、
気楽に、”浅い””深い”関係って人を分けないで、みんな、周りの人、いろんなバランスで大事にして、、
調子のいい時はそれでいいし、
スカスカ、、ちょっと人付き合いの少ない季節も、切なく感じてもいいし
バランス、を大事に、感情を見つめて、大事に進んでこって思いました。
オキシトシンのふあ〜〜〜ってあの感覚にも、要注意なのね〜〜って思いました。
人は、皆違うからこそ、人を多面的に捉えることができる。

いい本でした。

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