マガジンのカバー画像

名刺代わりにこちらをどうぞ

17
はじめての方むけに。これまで私的によく読まれたnoteをまとめています。
運営しているクリエイター

#子育て

いつも、あれが最後だなんて気づきもせずに

木に何羽止まってるんだよ、と思うくらいの小鳥のさえずりで目を覚ます。カーテンの隙間から、うっすらと光が差し込んでいる。夫はもう起きたようだ。片手を探り、スマホを取り寄せると時刻は朝の6時半。 手を伸ばせば届く距離に、娘が両手を投げ出して寝ている。 自由奔放という言葉がふさわしい寝相。クイーンサイズのベッドをほぼ占拠し、一緒に寝る私はわずかな隙間に追いやられるのが日常だ。 目を閉じて、静かな寝息を立てている。柔らかな前髪がハラハラと流れて、おでこが見える。 「寝顔は、赤

ジブリ映画を観ている娘を見るのが楽しい

先月から、Netflixでジブリ作品が順次公開されている。ニュージーランドに住む私は、娘とジブリを堪能する絶好のチャンスだ。 「となりのトトロ」からはじまり、「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」。この辺りは6歳の娘でも楽しめる定番で、とてもよい反応を見せてくれた。 「もののけ姫」と「千と千尋の神隠し」は13歳以上の年齢指定になっている。ためしに、「千と千尋の神隠し」を一緒に観てみたけれど、千が湯屋で働いてカオナシが出てくるあたりで娘は明らかに飽きていた。ストーリーの複雑さ

ひとが文章を書き始めるとき

ちょっと盛大なタイトルになっているけど、文章論とかではなく、我が家の5歳11か月の娘が文章をかきはじめたぞ、というはなしです。 たびたび書いていることだけど、私たち家族はニュージーランドに住んでいる。この国は5歳から小学校に入学できる。「できる」と書いたのは、5歳から6歳の間に学校に通い出せばいいという仕組みだからだ。「いつ」入学するかの意思決定は、各家庭にゆだねられている。 娘は昨年9月に小学校に入学した。気づけばもう1年近く。 日本で義務教育を終えた私は、この国の5

子どもが正しく間違えている

娘が、マジックに興味を持ちはじめた。 きっかけは、学童で見たマジックショー。それからというもの、鉛筆を手にくっつけて浮かせようとしたり、手のひらのコインを動かそうとしたり忙しそう。 夫が片方の手で見えないように鉛筆を押さえ、手を開いても落ちないマジックの種明かしをしたら、娘は「インチキだ!これはリアルマジックじゃない!」と怒っていた。 それをみて、ああ、娘は「正しく間違えている」のだなと思った。 * あたかも自分の言葉のように書いたけれど、「子どもは正しく間違える」

疲れているときは、やさしくしてね

きのう、こんな記事を書いた。 さいきん、娘がイヤイヤばかり言っている、というものだ。ここ数日は、私の発する言葉にかぶせ気味で「いや!」「No!」が飛んでくる。 反抗期なのかな。私がいろいろと言いすぎなのだろうか。頭のなかでぐるぐる考えていたら、ハネサエ.さんから優しいコメントがついた。 ハネサエ.さんは、三人のお子さんをお持ちのお母さんでライターさん。彼女が書く文章はいつも愛がある(そして、子育ての臨場感満載でハラハラする) 娘ちゃん新学期で疲れているんだと思います。