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はじめての方むけに。これまで私的によく読まれたnoteをまとめています。
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#育児

いつも、あれが最後だなんて気づきもせずに

木に何羽止まってるんだよ、と思うくらいの小鳥のさえずりで目を覚ます。カーテンの隙間から、うっすらと光が差し込んでいる。夫はもう起きたようだ。片手を探り、スマホを取り寄せると時刻は朝の6時半。 手を伸ばせば届く距離に、娘が両手を投げ出して寝ている。 自由奔放という言葉がふさわしい寝相。クイーンサイズのベッドをほぼ占拠し、一緒に寝る私はわずかな隙間に追いやられるのが日常だ。 目を閉じて、静かな寝息を立てている。柔らかな前髪がハラハラと流れて、おでこが見える。 「寝顔は、赤

子どもが正しく間違えている

娘が、マジックに興味を持ちはじめた。 きっかけは、学童で見たマジックショー。それからというもの、鉛筆を手にくっつけて浮かせようとしたり、手のひらのコインを動かそうとしたり忙しそう。 夫が片方の手で見えないように鉛筆を押さえ、手を開いても落ちないマジックの種明かしをしたら、娘は「インチキだ!これはリアルマジックじゃない!」と怒っていた。 それをみて、ああ、娘は「正しく間違えている」のだなと思った。 * あたかも自分の言葉のように書いたけれど、「子どもは正しく間違える」

デジタルネイティブ世代の貯金箱と、5歳児のお小遣いルール

我が家には、黄色いゾウがいる。 置物ではない。これは、5歳10か月の娘の貯金箱だ。 振るとチャリチャリーンとお金の音を響かせるかわりに、「パオオーン」と鳴く。そして、胸の部分に「貯金額」があらわれる。 この数字は、娘の銀行口座と連携している。表示されているのは、銀行口座の金額だ。モバイルバンキングで、お金のやりとりができる貯金箱なのである。 これを見たとき、デジタルネイティブ世代は貯金箱までも「電子」なのかと衝撃をうけた。使ってみると大変便利な代物なので、せっかくだか

年収を2割減らして幸せを買うことにした

先月から、夫の仕事時間を減らして家族の時間を増やすことにした。 それにより、我が家の世帯年収が約2割落ち込むことになる。 前提として、私たち一家はニュージーランド在住10年目の三人家族。夫は調理師、私はフリーのライター。娘はもうすぐ6歳。 夫婦ふたりとも30代半ばで、日本でいえば「働き盛り」。子どもの教育費も、年齢が上がるにつれて増えていく。客観的にみれば、いまが稼げる時期であり稼がなければいけない時期だ。 でも、私たちはペースダウンする決断をした。ニュージーランドの

疲れているときは、やさしくしてね

きのう、こんな記事を書いた。 さいきん、娘がイヤイヤばかり言っている、というものだ。ここ数日は、私の発する言葉にかぶせ気味で「いや!」「No!」が飛んでくる。 反抗期なのかな。私がいろいろと言いすぎなのだろうか。頭のなかでぐるぐる考えていたら、ハネサエ.さんから優しいコメントがついた。 ハネサエ.さんは、三人のお子さんをお持ちのお母さんでライターさん。彼女が書く文章はいつも愛がある(そして、子育ての臨場感満載でハラハラする) 娘ちゃん新学期で疲れているんだと思います。