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オーラを背負う【埴輪紹介所その57】

やじりが線刻されているのが見えますでしょうか。

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四角い箱に、矢が入っているのを表現しています。矢入れのユギです。
梯子のような刻みが走る。

もう1体。

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基本的に同じデザイン。
背後はたぶん円筒。わたしは半角筒型と呼んでいます。

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しかし箱より背板の形が気になる。鋭い尖り。
家やキヌガサ形の埴輪にも似たものがつくことがある。円筒にも例がある。
これを背負えるか?
板じゃないのかな。オーラとか?
矢の数は命に関わるから、大きなものを背負っていた、ということかも。

ユギ形埴輪には、全円筒型もあります。

奈良県橿原市の四条7号墳出土のユギ形埴輪。
所蔵は奈良県立橿原考古学研究所。

四条7号墳からは盾形埴輪も出ています。

撮影は『発掘された日本列島2011』(江戸東京博物館)にて。

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列島展は展示の工夫も見どころ。

またね。


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