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『発掘された日本列島2013』の埴輪目撃談

すばらしい。今年は埴輪の年だ。

出展埴輪の総数、と言うか、展示会場内で埴輪が占めている体積、かなりのものです。

入口の島に埴輪が直置きされています。

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盾形埴輪
奈良県奈良市の佐紀陵山古墳(日葉酢媛命(ひばすひめのみこと)陵古墳)出土

この迫力。これが埴輪だ。

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背面も迫力。

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側面はあおる

三角が見えます。なるほど。そうやってくっつけたのね。

現状での高さはおよそ110cmだそうです。
幅もあるのでじゅうぶん大きいと感じます。
でも上のほうが欠けているので、本来は150cm以上ではないか、とのこと。それはでかい でかいよ埴輪

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壺形埴輪
奈良県桜井市の箸墓古墳(倭迹迹日百襲姫命大市墓)出土

割れているのを利用して、底部を離して展示する。うまい。

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底の穴がよく見える

きれいに丸くあけられています。
焼く前にあけたということですね。

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角度によっては底部が花のよう

まさかこれも計算か まさか。

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キヌガサ形埴輪
大阪府羽曳野市・藤井寺市の古市古墳群の誉田御廟山古墳(応神天皇恵我藻伏崗陵)出土

これだけではスカートみたいですが、本当はこの上に組み合わせる埴輪があったのでしょう。

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ユギ形埴輪
大阪府羽曳野市の墓山(はかやま)古墳出土

上部にやじり。
その下には、この写真では分かりにくいですが、直弧文が描かれています。

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ぐるっと回って

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背面

この背面の棒状の支えは展示用に後で付けたのでは。

確認したかったのですが、解説員の方々は観覧者に次々つかまって質問され忙しそうでした。

撮影に夢中になってタイミングを逃したこともあって、聞けずじまい。

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囲(かこい) 形埴輪・家形埴輪
大阪府堺市の御廟山(ごびょうやま)古墳出土 

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あの扉から入りたい。開いてるんだもん。

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円筒埴輪その1
すいません どこ出土だったか失念

ヘラ描きは半円に直線。

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鰭つき円筒埴輪
奈良県大和高田市の築山(つきやま)古墳(磐園(いわぞの)陵墓参考地)出土

円筒埴輪に表情を見てしまうのは私だけではないはず。

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ケース内の面々。

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人物形埴輪(女子頭部)
大阪府堺市の大仙(だいせん)古墳(大山(だいせん)古墳、仁徳天皇陵古墳出土

写真がさまざまな埴輪本に載っている有名な彼女。

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横顔もいい

むしろ横顔の方が好き。

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髷の前のほう 無くなっちゃってますが 情報はいろいろ残っている。

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円筒埴輪その2
宮崎県西都市の男狭穂塚女狭穂塚(おさほづかめさほづか)陵墓参考地の女狭穂塚から出土 高さ62.8㎝

ヘラ描きは上向き矢印。

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馬形埴輪いろいろ
大阪府堺市の大仙(だいせん)古墳(大山(だいせん)古墳、仁徳天皇陵古墳出土

当時、乗り物と言えば馬。
馬具のカスタマイズ。モデルチェンジ。

さて
今回は宮内庁共催展示『陵墓の埴輪』ということで
 ひょっとしたら撮影できないのでは…
と恐れていたのですが
そんなことはなく、例年通りでした。撮影可。(フラッシュ不可、触っちゃダメ)

 全部ガラスの向こうかも…
と思っていたのですが
直置きとガラスケース内の両方あり、でした。

よかったー

ありがとう宮内庁。そしていつもありがとう文化庁。

古墳の発掘も進むといいなあ。

明日のことは誰にも分からないけど、昨日のことも実はそれほど分かっていないものです。

「埴輪とは何か?」
実はいまだに誰も説明できないのです。

「発掘された日本列島」展。通称、列島展。
列島展にも歴史がある。今年で19回目だそうです。私は6回目。

来年は記念すべき20回目。何か起きるかしら。

(2013/06/11江戸東京博物館訪問)

『第19回 発掘された日本列島2013 新発見考古速報』
会場:開催期間
江戸東京博物館:2013年6月8日(土)~7月25日(木)
福島文化センター:2013年8月3日(土)~9月13日(金)
松本市立博物館:2013年9月21日(土)~11月4日(月)
今城塚古代歴史館:2013年11月12日(火)~12月23日(月)
九州国立博物館:2014年1月1日(水)~2月16日(日)

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以上、『埴輪のとなり』掲載のページを修正し再掲しました。

今年も行くぞ! 列島展!

お読みいただきありがとうございます。サポートいただきましたら、埴輪活動に役立てたいと思います。