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尖りと紋様で防ぐもの【埴輪紹介所その58】

上端の左右が尖った盾。
紋様で埋め尽くされている。
主体は鋸歯紋。その内側は平行沈線。
縁取りは綾杉紋。

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もう一体。

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埴輪界における盾の意義は大きい。
比較的初期から出現し、多数立てられた。
何を防いでいるのか。

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埴輪の盾を支持する金属とプラスチック。
下端の曲線から見て、円筒の前面に板を貼りつけて盾とする構造らしい。

奈良県橿原市の四条7号墳出土の盾形埴輪。
所蔵は奈良県立橿原考古学研究所。

四条7号墳からはユギ形埴輪も出ています。

撮影は『発掘された日本列島2011』(江戸東京博物館)にて。

またね。

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