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冬のあけぼの ♯エッセイ

写真は、初日の出、ならぬ、一月二日の日の出です。遅まきながら、あけましておめでとうございます。

川越しに見た、日の出。この空も美しいけれど、個人的には、少しだけ前の、夜明け直前の空が好きです。全体が一番赤くなるタイミング。太陽の光が、雲に写っている。

春はあけぼの、というけれど、「冬のあけぼの」も美しいと思います。澄んだ冷たい空気に、朝が映える。

真っ暗だった空が白くなって青みを帯び、徐々に全体が赤く染まっていく。細長い雲も紫になる。
この時間に終わりを告げるのは、太陽の強い光。

日の出を見ると、改めて、太陽の明るさを感じます。暗い空を明るくさせる力、すごい。

そして、あたたかい。
日の出を見た後、少しランニングをしたのですが、冷たい冬の朝でも、日光が肌に当たると、その部分はとてもあたたかい。

明るくてあたたかいって、すごい。

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ふと、枕草子の第1段のくだりについて考えました。
それぞれの季節で「をかし」と言われる時間帯は、春は曙、夏は夜、秋は夕暮、冬はつとめて(早朝)。
昼の時間がないんですよね。

昼の清少納言はなにをしていたかといえば、宮中で働いていたわけで。
宮中勤めの中でたくさんの「をかし」を見つけていたとはいえ、この時間自体に「をかし」を見つけることはなかった。仕事の時間として、現実に没頭していた。
「をかし」の時間は、朝であり、夕方以降だった。

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年始は、一年の、あけぼのの時間。
日の出の美しさや、正月の様々な風物詩に「をかし」を感じながら始まります。

今年は、いろいろなものを書いていきたいなぁ。
今年もよろしくお願いします。

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お読みいただきありがとうございます。出先のため、初めての携帯からの更新です。使い勝手が違うから、少しどきどきしています(笑)。
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今年もよろしくお願いします。

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